Macbook Proの加熱対応がバグフィックス。詳細をレポート
Macbook Proで騒ぎとなった速度の低下
最新型のMacbook Proにおいて、使い込みすぎて加熱すると、処理速度が低下し、使い物にならなくなるというバグがレポートされていました。このバグは世界中で話題となり、クレームのもととなっていました。
事態を重く見たApple社は、ただちにバグフィックスし、最新型のMacOSでは修正が加えられています。このバグは、「サーマルスロットリング」問題といわれ、冷蔵庫のなかで作業すると、レンダリングの速度が落ちないことが、利用者によって確かめられていました。つまり、熱がきっかけで暴走し、速度がダウンしていることが明らかになったのです。
サーマルスロットリングは、温度をあえて下げることで、熱暴走を避けて、パーツが壊れるのを防ぐための、コンピュータには普通に搭載されてる機能です。しかし、Macbook Proはスピードと処理性能と品質、そしてデザイン性を求めているユーザーから反発を受け、バグフィックスを行った形です。ただし、みたように正確には「バグ」ではありません。最近のコンピュータであれば、普通に搭載されている機能です。
昨今は処理性能が大幅に向上し、その分だけ排熱がすごくなってしまいました。よって、あえてスピードを落とし、熱暴走を避けてコンピュータ、とくにCPUを守るために搭載された仕組みなのです。
この加熱は、ハードのミス?ソフトのミス?
加熱暴走に関して、冷却のため速度が大幅に下がるというバグがみつけられてから、このバグははたしてハードウェアの設計上のミスなのか、それともソフトウェアの設計上のバグなのかというとが、取り沙汰されてきました。実際は、OSがアップグレードされたことで、これはソフトウェアの機構の問題であったことが明らかとなりました。
これが仮に、ハードウェアのミスであれば重大な問題を引き起こします。パーツの交換をしなければならないので、アップル社は大変な工数をかけなければならないことになります。しかし、ソフトウェアのアップグレードでなんとか対処できたので、この問題は一段落を迎えました。
Apple社は謝罪
この問題に関して、Apple社は謝罪しています。声明文を出し、「デジタルキーが欠けていた」と必要なプログラムが足りなかったことを認めており、熱管理の機構に問題があり、そのキーが足りないことによって、クロックスピードの低下を招き、アップデートするまで治らないということを正式に認めたのです。
キーボードのバグはなかなか認めなかったアップルですが、Macbook Proの世界的な加熱の問題に対しては、素直に認められた形です。アップル社は謝罪し、パフォーマンスを十分に引き出せなかったことに対して詫び、かわりのプログラムを配布することで解決を狙っています。
これまでも、Macbook Proは、熱気を帯びてくるとパフォーマンスが低下することで知られていました。しかし、バグフィックスされたので、次のモデルであるMacbook Proでは、70%以上スピードがアップすることを宣言しています。
これは十分に期待が持てるのではないでしょうか。Macbook Proは、プロフェッショナル仕様で、高性能なレンダリング機能や、フォトショップやイラストレーターといったアプリを動かしながら、高度なモデリング、イラスト、動画を実現します。よって、ユーザーの期待も非常に高いので、こうしたバグがあると信頼に響きかねません。値段も極めて高額なので、早急なバグ対応がなされたわけです。
アップル製品といえば高性能でハイパフォーマンスですが、たまにはバグがあるということで、今回は以前から指摘されていたMacbook Proの加熱対応がバグフィックスした形です。最新のOSにアップグレードすれば、この問題はすべて解決します。
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