「SAS Viya」でプログラミング不要な機械学習?統計解析ソフトウェアで有名なSASのAIプラットフォーム
統計解析のためのソフトウェアでおなじみの「SAS」が本格的なAIプラットフォームを展開しているのをご存知でしょうか。「機械学習はPythonやRなどでプログラミングできる人が行うもの」と思われがちです。しかしAIプラットフォームの「SAS Viya」を利用すればプログラミングができなくても機械学習に取り組めるのです。
本記事ではそんなSAS Viyaについてご紹介します。無料で体験することもできますので、興味が湧いたら一度触ってみてはいかがでしょうか。
この記事では以下の3つのことがわかります。
①そもそもSASとは何か
②SAS Viyaでできること
③SAS Viyaの無料体験について
SASとは
SASは統計解析を行うためのソフトウェアとして有名です。SASという名称は「Statistical Analysis System」から来ているとのこと。まさに統計解析のためのツールですね。
同じ統計解析ソフトウェアとしてはSPSSも有名です。心理学などを専攻する大学生や研究者等、統計解析が必要な分野にいた人には馴染み深いのではないでしょうか。
しかし、SASやSPSSはライセンス料が高額だったこともあり、せっかく大学でスキルを身につけても大学を出てからはなかなか利用できないという問題がありました。企業で利用する場合も大きなコスト負担となってしまいます。
そこで注目を浴びたのがRです。Rはオープンソースの統計解析ソフトウェアです。データ分析を行うにはスクリプト(プログラム)を書く必要があり、学習コストが多少かかりますが、無料で利用できるため誰でも利用しやすいです。
また、機械学習・AIブームの到来とともに一躍脚光を浴びるようになったのがPythonです。Pythonはデータ分析や機械学習関連のライブラリが充実しており、今や機械学習におけるデファクトスタンダードになっています。
ちなみにRでも機械学習を行うことは可能です。データ分析コンペが開催されているkaggleでは、PythonのみならずRもよく使用されています。
RやPythonといった無料の統計解析環境が充実していく中、無料で使える「SAS University Edition」が登場しました。University Editionと書かれていますが、個人での利用や非営利的な利用といった制限はあるものの、基本的には誰でも無料で使えます。
また、SASはAIプラットフォームの「SAS Viya」を展開しています。このSAS Viya、プログラミング不要で機械学習が可能になる便利なツールなのです。これまで統計解析の分野で十分な実績を積んできたSASが提供するAI・機械学習のためのツールということで、信頼感も抜群です。
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SAS Viyaとは
SAS ViyaはSASが提供するAIプラットフォームです。マウス操作で簡単に一連の機械学習のプロセスが実行できます。
SAS Viyaで「何を」「どんな風に」できるのか
以下の公式デモ動画を観るとSAS Viyaでできることのイメージが掴めます。
SAS Viyaではデータのロードからデータの確認、前処理、モデル作成・学習、モデルの評価まで、視覚的な操作が可能です。また、各ステップ間を「シームレスに遷移」できます。動画でも「シームレス」「ビジュアル」が強調されていますね。
データの基本統計量の把握や、データの型変換、テーブルの結合など、さまざまなデータの前処理もマウス操作で簡単に実現可能。散布図や相関行列の可視化、機械学習のモデル作成等も簡単です。複数の機械学習モデルの性能比較もドラッグ&ドロップでできてしまいます。
ノンプログラマにもデータサイエンティストにも
GUIで操作できるSAS Viyaを使えば、非開発者やプログラミングができない人でも機械学習を実践できます。プログラムを組んで機械学習を行うことも重要ですが、GUIで操作できれば手軽に作業を進めることができます。理解もしやすく、メリットは大きいです。
日ごろからソースコードを書いて分析しているようなデータサイエンティストにとっても有用です。データの前処理からモデルの作成や適用、チューニング等、機械学習の各ステップにおけるSAS Viyaの自動化・視覚化は理解を助けてくれます。
データの品質管理や高度な分析、さまざまな機械学習手法を利用できるだけでなく、PythonやR、Java、Lua、SASといった好みの言語も使えます。データサイエンティストもユーザーとして想定しているSAS Viya。機械学習やデータ分析に精通している人が十分に能力を発揮できるように考慮されています。
豊富な分析ツールを用意
SAS ViyaはAIプラットフォームと銘打つだけあって、機械学習(SAS Visual Data Mining and Machine Learning)の他にも画像解析(SAS Visual Analytics)やテキスト解析(SAS Visual Text Analytics)など、さまざまな関連製品を用意しています。
クラウドでもオンプレミスでも
SAS Viyaはクラウドでもオンプレミスでも利用可能。クラウドでの利用であればいちいちマシンにダウンロードする必要もありません。Chrome等のWebブラウザ上でいつでも気軽に機械学習ができます。ただし、場合によっては1つ1つの処理に時間がかかってあまり快適ではないこともあります。さくさく進まない不便さを補って余りある便利さかどうかは使う人によって判断の異なる部分でしょう。
「マウス操作で機械学習ができる」と聞くと、これまで機械学習と縁遠かった方も一度試してみたくなってきたのではないでしょうか。
SAS Viyaを無料体験
SAS Viyaでは14日間の無料体験を提供しています。申し込みは簡単で、Webサイト下部にある「製品を選択」から試用したい製品(機械学習なら「SAS Visual Data Mining and Machine Learning」)を選んだ後、画面の指示に従って登録を進めるだけです。
「14日間では試しきれない」という場合はさらに14日延長することも可能です。延長はSAS Viyaの操作画面上のアイコンから申請できます。
「登録時に機械学習を選択したけど、画像解析やテキスト解析といった他の機能も使ってみたい」と思うこともあるでしょう。試用期間内であれば、他の機能も申し込み不要で利用できます。SAS Viyaにサインイン後、「iアイコン」(インフォーメーションアイコン)をクリックすると出てくる「Getting Started」画面の右上にある「More Products」から、他のSAS Viya関連製品を選ぶだけでOKです。
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SAS Viyaで手軽に機械学習を
AI・機械学習の取り組みを強力にサポートしてくれるSAS Viya。
プログラミングができる・できないに関わらず、今や誰でも機械学習を活用できる時代なのかもしれませんね。
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