Googleのハングアウト終了は誤報!正解はChatとMeetに分割移行予定
Androidに標準装備され、Googleアカウントを作成するだけで簡単に利用できる無料チャット・ビデオ通話ツールの「ハングアウト」が2020年に終了予定である。
との情報を2018年12月に有名テック系サイトが報道しました。
この報道を受けたGoogle側の見解を今後の展開も含めて詳しく紹介していきます。
この記事では以下の3つのことがわかります。
①ハングアウト終了というニュースの詳細
②分割移行予定のChat・Meetとは?
③他社と比較したハングアウトの魅力と展開予想
Googleの「ハングアウト」終了は誤報!
2018年12月、Googleに関する情報を専門的に扱う海外の有名テック系サイト「9to5Google」は、一般利用者向けのハングアウトが2020年には終了すると発表。
上記の報道を受けて、Googleのクラウド型グループウェア「G Suite」の責任者 Scott Johnston氏は、Twitterを通して誤報であると発言し、ハングアウト終了はいまだ未定だと否定しました。
またGoogleの広報担当者は、「従来のハングアウトからChatおよびMeetに移行する」と発言。「みんながChatまたはMeetに正常に移行されるまで、私たちは従来のハングアウト利用者をサポートすることに全力で取り組んでいます。」と誤った情報を訂正しました。
▽ハングアウトについてはこちらもチェック
誤報を指摘した後も続くやり取りで発覚した今後の展開
Twitterでの指摘を受けた9to5Google側は、続けてどのような方法でニーズが異なるハングアウトの利用者を分割するのか?と質問を投げかけました。Scott Johnston氏は利用者のニーズが異なるとの認識は浅い知識だと反論し、続けて、2019年にはG Suiteに未加入の利用者もGmailやDocsと同様に使えるように変更予定と情報を漏らします。
今回の報道から、ハングアウトは別のツールに移行するのは確かなこと、一般向けサービスの終了時期はいまだ未定、グループ向けチャット「Chat」と、ビデオ会議「Meet」に機能を分割移行するなどの予定が発覚しました。
分割先のChatとMeetには無料版ができる?
ハングアウトChat・Meetはすべてクラウド型グループウェア「G Suite」に含まれるツールです。現在では有料となっており、月額600円・1,200円・3,000円のプランからひとつを選んで契約するかたちです。すでに企業で導入している方のなかには、利用中の方も多いのではないでしょうか?
無料で使えるGoogleの各ツールよりも様々な連携を強化しており、プランごとにセキュリティー機能や参加人数の制限が異なります。ビジネス用に高度にカスタマイズされたチャット・ビデオ通話ツールです。
現在は上記のような有料プランしか存在しません。ですが、ハングアウトの無料利用者をChatとMeetに分割移行するにあたり、無料プランが作成され機能に制限が付いた状態で提供されるのではと考えられます。
分割移行予定先のG Suiteとは?
「G Suite」は、無料でも使える各ツールをビジネスパーソン向けにカスタマイズします。Google Driveに保存したデータの機密性を高めて各種データを簡単にサーチしたり、社内用サイトを簡単に作成したりなど、企業で利用するのに便利な機能が揃ったクラウド型グループウェアです。
例えば、Gmailでは会社名を入れたアドレスが設定できたり、SMSで認証番号を入力しないと開けないメールを作ったり、一定時間で自動削除されるメールを送信するなど、仕事で使いやすい機能を無料版のものに追加しています。
分割移行予定のハングアウトChat・Meetの魅力とは?
個人やグループごとのチャットができるハングアウトChatでは、初期状態で25のbotが利用でき、自分で設定することも可能、決まった文字を入力するだけで様々なツールと連携できます。過去の会話の内容も検索できて、相手が文字を入力中であるかどうか目視確認も可能です。
一方のMeetでは、最大100人でのビデオ通話が可能です。Googleカレンダーに開催日を記載し皆で共有できて、Googleアカウントをもっていない人でもメールに招待状を添付すればノートPCやモバイルアプリから参加できます。また、インターネット接続が利用できない環境でも、専用の電話番号から同様に会議に参加することも可能です。そして、すべての会議は簡単に録画できます。
ハングアウトが分割移行された場合、上記のような有料版のG Suiteとは仕様が異なる可能性が高いです。ですが、G Suiteの責任者 Scott Johnston氏は、ハングアウトはChatとMeetにアップグレードすると表し、従来のハングアウトを「クラシック」と呼んでいます。
Google側の発言を考慮すると、今後ハングアウトが分割移行される際に、上記であげた便利な機能のうちいくつかは無料版でも利用できる可能性もあるといえます。
Google ハングアウト(Chat・Meet)と他社の比較
今回の報道を考慮しても、一般消費者向けハングアウトはビジネスツールに近い形での進化をたどっていくようです。今までビジネス向けチャット・ビデオ会話ツールは、ハングアウトChat・Meet、LINE WORKS、slack、チャットワーク、Workplace by Facebookなどが比較されてきました。
上記のなかでハングアウトChat・Meetのメリットは、アカウントで管理できる他サービスとの連携がとても便利なこと。無料版の提供予定も含めて各サービスの今後の展開によってさらに便利になる可能性が非常に高いことです。
各ツールの特徴につきましては、下記の記事で詳しく解説していますので合わせてご一読ください。
現在の有料版ハングアウトChatは、絶大な評価を受けたSlackに匹敵するチームコミュニケーションアプリであると、今回の報道をした9to5Googleの記者は述べています。現段階で分割移行されるハングアウトの詳細は確認できませんが、Slackにはすでに無料版が存在しますので、分割移行予定のハングアウトChatも似たようなプランになるかもしれませんね。
まとめ
Google ハングアウトについて、9to5Googleの記者が発表した2020年に終了との情報と、Google側の終了の予定はなくChatとMeetに分割移行予定であるとの返答について紹介しました。
無料チャットとしては後発組のハングアウトは、日本国内のシェアでもLINEに届きませんでした。今回の報道のように終了が噂され、Google側では終了を誤報とし分割移行との表現を使っていますが、見方によってハングアウト(クラシック)は終了予定であるともいえます。(実際の終了時期はまだ決まっていません。)
ですが、Googleの様々なツールをアカウントで一括管理可能なサービスはとても便利です。さらに、各ツールに今後も新機能が追加されていくのは確かといえます。分割移行先のChat・Meetは、今後の展開しだいでは人気が集まる可能性も十分にあるのではないでしょうか?
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