マーケティングを勉強したい技術者が読んでおいたほうが良い本5選
技術者であってもマーケティングの知識が必要となった。webサービスやアプリをつくるにも、自社の新しいサービスのアイデアを出すにも、全てマーケティングの知識が必要である。
だが、「マーケティング」と一言で言ってもその範囲は極めて広く、どこから手を付けて良いのか非常にわかりにくい。
事実、マーケティングは「物売り」に特化しているものや「広告」に特化しているものまで、膨大な資料があるため、「本で勉強しよう」と思い立っても、なんの本が良いのかサッパリ、ということも珍しくない。
そこで今回は、技術者向けの、要するに、入りやすく簡単で、技術的要素がどこに必要なのかを示してくれる本をご紹介したいと思う。
マーケティングをすでに学んだ人間にとっては「基本的すぎる」という方もいようが、技術者にとってはそれくらいのものがむしろちょうどよい。
1.売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則
業界に入ると、とりあえず読まされる本。古典であり、軸足が広告によっているが読みやすく、基本を抑えるにはちょうどよい。書かれた時代が時代なので、webに関しての知識は得られないが、むしろ最初はそんなものを入れる必要はなく、純粋にマーケティングとはどのようなものかを学んだほうが、後で応用が効くのでおすすめ。
マーケティングにはアイデアが不可欠だが、「アイデアとはなにか」という根本に踏み込んだ名著。これを読まずしてマーケティングを語るなかれ、というくらいの本。
これも上と同じく古い本だが、未だにその輝きを失わない本である。
なお、この本のもっとも素晴らしいコンテンツは「アイデアとは、既存の要素のあたし位組み合わせである」というアイデアの定義である。なお、マーケティングの実務知識は全く書いていないので、「マーケティングそのもの」の勉強をしたい方よりも、その後工程で「マーケティングのアイデアが欲しい」という人が読むのが良い。
3.FREE
有名な本である。いわゆる「フリーミアム」を分析した本であり、webマーケティングの基本的な要素が書いてある。
「無料」は非常に強力なツールであり、webとの相性も非常に良いため、作者が上げる事例はかなりわかりやすく、自分たちにも応用できる可能性が高い。
普遍的な要素について語られているため、今の時代でも十分使える教材だ。
4.コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと
ドワンゴの経営者である川上氏が書いた本。マーケティングの本ではないが、「コンテンツマーケティング」が主流となった時代に「コンテンツとはなにか」について深く考察されているため、大変勉強になる。
「良いコンテンツは、気持ちのいい情報量で構成される」といった本質に迫るノウハウもあり、コンテンツを使ったマーケティングの中心に置くべきものが何か教えてくれる。
ジブリの映画を使いながら例を上げて説明されているので、本も非常に読みやすい。また、「クリエイターたちが何を考えているか」も知ることができ、がおすすめである。
初心者は、言葉の使い方に注意を払わない方が多いが、マーケティングにおいて最も重要なことの一つが、伝わる言葉をどう選択するか、であることは間違いない。
この本はいわゆるノウハウ本であり、あまり深い内容ではないが、すぐに応用できるということ、もうひとつは「言葉の選択」一つでずいぶんと印象が変わる、ということを知るために一読しておいたほうが良い。
なお、続巻の「2」も出ているが、読む必要はない。