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敵を知り己を知れば百戦危うからず、SWOT分析ってそういうことだったんだ!

SWOT分析は、自社の線品やサービスを、「強み」(Strength)、「弱み」(Weakness)、「機会(Opportunity)」、「脅威(Threat)」 の4つの軸で整理して、今後取るべき最適な戦略を発見するためのフレームワークです。
簡単に言うと、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」を具体化した考え方です。図の空欄に当てはめていけば自分の会社だけでなく、自分自身の強み弱みを客観的に把握でき、どうやって周りと付き合っていったら最善なのかも分かります。
この記事の空欄を埋めながら自社の、自分の強味と弱味を一緒に洗い出してみましょう!

まずはSWOT分析の図を見てみよう!

それでは最初にSWOT分析に使う図を見てみます。

swot1

自社の製品やサービスを思い浮かべて、それぞれの空欄を埋めてみましょう。内部環境の「強み」「弱み」というのは自社の製品やサービスのスペックや内容です。
例えば新規の介護サービスを考えてみましょう。強みとして「ケアマネが作る介護プランの品質が優れている」「営業時間が長い」などが考えられます。弱みとしては「広告宣伝にお金がかけられないので認知度が低い」「遠方のお客へのサポートに十分手が回らない」などがあるかもしれません。

外部環境は、自社の製品やサービスが存在感を発揮する「機会」やライバルからの「脅威」です。例えば「高齢化社会が本格化するので需要が増える」「大手企業が続々と参入してくる」などがあるでしょう。

ここまでの作業で、自社の強味と弱味が客観的に把握できました。また、どんな場合にビジネスチャンスが広がり、どんな場合に脅威を感じるかも明確化できました。

クロスSWOT分析表にすると具体的に何をしたらいいかが見えてくる!

SWOT分析表が出来上がったら、今度はそれをクロスSWOT分析表に移してみましょう。そうすると、先ほど把握した自分の強味と弱味を、どう活かして、またどう克服して行けばよいのかが見えてきます。

swot3

さっき埋めてみた内部環境と外部環境の図が縦軸と横軸に割り当てられました。先程は箇条書きで客観的に自分の置かれた状況を把握しただけでしたが、今度はそこに「戦略ストーリー」が見えてきます。

それぞれの縦軸と横軸を、こんなふうに読み替えてみましょう。

SWOT2

先ほどの介護ビジネスの例でさっそく考えてみましょう。
左上の「SO」の「強みをチャンスに活かす」では、「ケアマネが作る介護プランの品質が優れている」強みを活かし、すでに別の会社で介護を頼んでいるが不満を感じている層のお客様に対して、お試しキャンペーンを展開してその優れた部分を知ってもらう、などの戦略が考えられます。
また、「営業時間が長い」という強みを活かして、専業主婦以外の仕事を持つ帰宅時間が遅い女性の親に対してのサービスメニューを考案するなどもあるでしょう。

右上のSTの部分では、「広告宣伝にお金がかけられないので認知度が低い」ので、質の高いサービスを口コミで広げてもらうことなどが考えられます。ケアマネのプランが良いなら、使ってみてよかったと思う人から紹介を受けた時に、紹介者も紹介された人も15%キャッシュバックなどのキャンペーンを行えば、強みを活かして弱みを克服する道筋が見えてきます。

今度は左下のWOです。「遠方のお客へのサポートに十分手が回らない」部分は、信頼のできる同業者と提携して、お互いの地域で相互にお客さんを紹介しあうという手があります。自社では手が回らずにお断りしていたお客さんを他社に紹介することで、金銭的な報酬を取り決めておくこともできますし、逆に他社のエリアでカバーできなかったお客さんを紹介してもらえることにもつながります。

最後のWTの部分ですが、クロスSWOT分析をしておけば、「大手企業が続々と参入してくる」状況に対して、ただ手をこまねいて見ている必要はありません。SO、ST、WOのそれぞれの戦略であなたの介護会社の固定客、ファンは着実に育ってきたはずです。それらのお客さんのロイヤリティを高め、顧客満足度を維持することで、安定的な収益を確保することができるはずです。

以上、空欄を埋めていくだけで「敵を知り己を知れば百戦危うからず」のストーリーが見えてきます。ぜひ、自分の会社や自分自身についても空欄を埋めてSWOT分析の威力を実感してみてください!

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