Apple Payがついに中国で。しかも銀聯カード対応ではじまる
当初鳴り物入りではじまったApple Pay。
日本では、スマホ以前のケータイ時から普及しているおサイフケータイのNFCと規格が違うということで、未だApple Payは利用できませんが、米国、英国をはじめ、カナダ、オーストラリア、香港、シンガポール、およびスペインでは利用ができます。(但し米国、英国以外はAmerican Expressのみ)
それらの国に続きApple Payが2月18日から中国で利用可能になります。
(Apple中国ホームページ→http://www.apple.com/cn/apple-pay)
しかも、今回中国で圧倒的な勢力を誇るUnionPay、いわゆる銀聯カードにも対応します。中国では、iPhone6以降のユーザーがすでに数千万人単位でいるとされており、Appleは今回本気で中国市場を狙っていることが伺えます。
しかし、Appleといえども安心できません。中国にはすでに2つの強力なライバルがいます。
AlibabaのAliPayとWeChatのウォレットです。両サービスともNFC支払いシステムにはまだ対応していないものの、AliPayは中国の支配的オンライン支払いサービス、WeChatのウォレットはあらゆる種類の支払いに利用できます。それらはすでに中国人にとっては欠かせないものになりつつあり、一定の地位を築いているブランドです。
ご存知の通り、今までも名だたるシリコンバレー企業が中国に何度も挑戦しています。あのグーグルですら以前撤退したことがあります。また、Facebookもツイッターも基本的には中国政府によりブロックされています。
そんな中、現在AppleはiPhone6以降は中国で正式に販売することにこぎつけ、上述の通り数千万単位でiPhoneを販売していると言われています。Apple Payは、シリコンバレーにとっての成功例となるのか、今後に注目です。