MacにSafariがありながらGoogle Chromeを使うメリット
MacにはSafari、Windows10にはEdge。パソコンの管理や制御を行うオペレーティングシステム(OS)にはインターネットを開くブラウザアプリがつきものです。Macユーザーにとっては、iPhone、iPadとの連動性が高いSafariの使い勝手が便利なのですが、最近は高い機能性を発揮するフリーのブラウザ、Google Chromeが注目されています。SafariとGoogle Chromeを比較しました。
SafariはMacOSと一番相性のいいブラウザ
MacOSに最新機能が追加された場合、もっともはやく適応されるのがSafariです。これがMac標準ブラウザとしての強みです。さらにほかのアップル製品、iPhoneやiPadとの連携がよく、自宅のMacPCで見ていたウェブの記事を、電車に乗りながらiPhoneで続きを読むことが簡単にできます。
また、ネットの中にはSafariの方が、Macbookで使った場合のバッテリーの減りが少ないとも指摘されています。
アップルのOSに依存するSafari
そんなSafariですが、OSの依存性が高いための弱点も発生します。アプリにトラブルが発生した時は、OSの再インストールが必要になります。再インストールしても治らなかった場合、初期化インストールが試みる必要が出てきます。
また、OSありきであるため、バージョンアップがあってもAppleStoreからOS自体をインストールしなければなりません。Safari単独での削除、インストールはできません。
さらに、ウェブサイトのシンボルマークである、ファビコン(favicon)がSafariでは、タブに表示されません。よく利用するサイトはファビコンを見るだけで選ぶことができますが、Safariではタイトルを読んで探さなければならないのは不便です。
Chromeの特徴はネットに依存すること
ChromeはOSがWindowsでもMacOSでも使うことができます。つまり、「ネットを使う」上での共通ブラウザとして利用することができるのです。Googleアカウントを持っていれば、会社でWindows、家ではMacのパソコン環境であっても、Chromeを搭載するPC、スマホ、タブレットであれば、同じ環境で操作することができます。「お気に入り」や「自動入力」がMacだけではなく、AndroidやWindowsPCで共通に使えます。
この発想の違いはアップル社がMacというPCからスタートした企業であるのに比べ、ChromeのGoogle社はネット上のブラウザから発展して大きくなった企業と、対照的なポジションであることに起因しているようです。
ネット上の使い勝手がいいChrome
Safariに比べると、Chromeのネット上の使いよさが見受けられます。まず、Chrome自身のアップデートはユーザーが操作しなくても、最新版がバックグラウンドで更新されます。また、Adobe社の動画再生ソフト、FlashPlayerもChromeなら自動でアップデートされますが、Safariはユーザーがインストールで更新しなければなりません。これはChromeが標準でFlashPlayerをサポートしているからです。動画の再生の定番ソフトとも言えるFlashPlayerがバージョンアップで何度もインストールをしなくても、いつも最新のバージョンを使えるのは便利です。
Googleの発展する機能、アプリが利用できる
ネット企業であるGoogleの戦略として、ネット上で便利に使われる機能や、アプリの数が拡大しています。ChromeではMacでもGmailやGoogleドライブがローカルフォルダとして使えます。
Googleドライブは、アカウントがそのままIDとして利用できるのでドライブのクラウドサービスを使うことができます。ドライブにファイルやフォルダを保存しておけば、他のユーザーと共有して使用することが可能。編集作業や、指摘、閲覧のみなど設定しておけば、複数ユーザーでの利用が便利です。
拡張機能が豊富なChrome
Chromeには世界中の開発者が付加した拡張機能が利用できます。これらはインストールするか、クリックするだけで便利に使えるようになります。
例えば、「Auto price checker」は購入したい品物を検索すれば、アマゾンなども含めどのサイトで安く売っているかを調べます。「Speed Dial 2」は新規タブページを自由にデザインできます。また、開いているタブの情報を一気に取得できるのが「GetTabInfo」で、URL、ページタイトル、QRコードが一瞬に表示できます。これは、ブログや原稿を書いている人にはとても便利な機能です。
もちろん、Safariも便利なブラウザです。Apple製品の間であれば十分使えることは明確です。ただし、他OSでの環境で使うことになれば、Chromeの便利さを見逃せません。特にPCブラウザがMacOSだけではない環境で仕事や遊びに使うとしたら、Chromeを検討するのも方法です。
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