Amazon Salonとは|ロンドンのリアル店舗を徹底解説
「Amazonが美容院をオープンした」と聞くと、どのような感想を持ちますか。
おそらく、多くの方が「なぜ?」と思うのではないでしょうか。
この記事では、Amazonの美容院である「Amazon Salon」について紹介していきます。
この記事を読むと以下の3つのことがわかります
①Amazon Salonの概要
②Amazon Salonで使われている技術
③Amazonのリアル店舗進出
Amazon Salonとは*1~*4
まずは、Amazon Salonの概要を紹介します。
ポイントは以下の通りです。
・Amazonがオープンした、実店舗の美容院 ・ロンドンの有名な美容師と提携 ・ロンドン1店舗のみの出店。店舗を増やす予定はない ・Amazonの強みと最新技術を活用した美容院 |
それぞれ詳しく解説していくので、参考にしてください。
Amazonのリアル店舗の美容院
Amazon Salonは、その名前の通りAmazonが出店した美容院のことをいいます。
Amazonというと実店舗よりもECサイトのイメージを抱く方が多いかもしれません。
しかし、Amazonでは2015年から実店舗の展開を進めています。
海外ではスーパーマーケットの競合となるような店舗をひらいたり、無人のコンビニ店舗をひらいています。
スーパーマーケットやコンビニであれば、Amazonでも取り扱いのある商品が多いため、実店舗の想像もできるでしょう。
一方美容院は、Amazonのイメージと結びつけにくいかもしれません。
記事の後半で、Amazonの店舗で使われている技術について紹介していますので、そちらもあわせて参照ください。
ロンドンの Elena Lavagni氏とタッグを組んで実現
Amazon Salonは、Elena Lavagni氏と提携することで実現しました。
新たにAmazonでスタッフを採用することはせず、実際に美容室を運営しているElena Lavagni氏を採用しているのは特徴的な点です。
Elena Lavagni氏は、ロンドンでも有名な美容師で、パリのファッションウィークにおいてヘアメイクサービスを提供していることでも知られています。
このような美容師と提携していることから、Amazon Salonの質が保証されているといえるでしょう。
ロンドンに出店。今後多店舗化はしない予定
Amazon Salonは、ロンドンのブラッシュフィールドに出店しています。
あくまでも実験的な店舗であるため、ブラッシュフィールド以外に進出する予定はないとのことです。
オープン時はAmazonの従業員限定でしたが、その後一般向けにも解放されています。
Googleのレビューは星5.0であるため、店舗の評判も上々だといえるでしょう。
さまざまな技術を駆使した実験型店舗
Amazon Salonがほかの美容院と違うのは、ARをはじめとしたさまざまな技術を利用している点です。
具体的な技術は後述します。
Amazon Salonで使用されている技術*1~*4
続いて、Amazon Salonで使用されている技術について紹介します。
主に使用されている技術は、以下の通りです。
・ARを使用したヘアコンサルティング ・Fireタブレットを雑誌の代わりに使用 ・QRコードで商品を購入し、配送先は自宅やロッカーが選べる |
3つについて、それぞれ詳しく解説していきます。
AR(拡張現実)を使用したヘアコンサルティング
Amazon Salonの特長は、AR(拡張現実)を使用したヘアコンサルティングです。
タブレットに自分の顔を映すと、髪色を自由自在に変えられます。
現在の髪色と対比されることも可能です。
そのため、「どんな色が自分に合うかわからない」「仕上がりが予想しにくい」という美容院でありがちな悩みを解決してくれます。
もちろん、ARで髪のイメージを見る前に、どのような髪にしたいか美容師と相談することも可能です。
雑誌の代わりとしてFireタブレットを使用
日本でも最近はタブレットを置く美容院が増えてきました。
Amazon Salonでは自社のKindle Fireを使って、さまざまなエンターテインメントを楽しめます。
そのため、施術中の待ち時間も快適に過ごせるでしょう。
QRコードを用いた商品販売で自宅・ロッカーに商品が届く
美容院では、シャンプーやヘアオイルなどの在庫を抱えていません。
棚に並んでいるのは、商品のサンプルです。
スマートフォンで商品下にあるQRコードを読み込むと、Amazonの販売ページにアクセスできます。
そのため、自宅や宅配ロッカーなどの場所を指定して、商品を購入することが可能です。
商品を自分で持ち帰らなくてよい点はメリットだといえます。
商品棚を拡大すると、画像のようになります。
商品の下にQRコードと商品画像があるのがわかるはずです。
購入希望時は、このコードを読み込むことになります。
また、商品棚の近くにはモニターが設置されています。
このモニターには、商品の詳細が表示され、特徴やレビューなどの情報を手に入れることが可能です。
Amazonのリアル店舗|Amazon GoやAmazon Freshを展開*5~*7
最後に、Amazonの美容院以外の実店舗を紹介します。
結論からいえば、以下の2店舗が展開されています。
・Amazon Go ・Amazon Fresh |
それぞれ詳しく解説していきます。
Amazon Go
Amazonは、Amazon Salonのほかに、Amazon GoやAmazon Freshを展開しています。
Amazon Goは、Amazonのコンビニのようなものです。
専用のアプリをダウンロードして入店します。
そして、入店したら通常のコンビニのように購入したい商品を棚からとります。
欲しい商品がそろったら、ゲートから出て買い物は終了です。
レジがない分、天井のカメラや棚のセンサーにより、誰が何を買ったのかがわかるようになっています。
請求はAmazon Goのアプリ上からされるため、スマホだけあれば買い物ができてしまうのが特徴です。
Amazon Fresh
また、Amazon Freshというスーパーも展開しています。
こちらは、コンビニよりも広く、野菜なども取り扱っています。
Amazon Freshでも、会計が楽になる仕組みが搭載されているのが特徴です。
カートにカメラやセンサーが搭載されているため、カートがどんな商品が入っているのかを自動で確認してくれます。
そのため、レジ列に並ばなくても会計が完了します。
とはいえ、Amazon Goのように無人の店舗ではありません。
カスタマーサービスや通常のレジもあるため、従業員が配置されています。
まとめ*8
今回は、Amazon Salonを中心に、Amazonの実店舗について紹介しました。
AmazonはWhole Foods Marketを買収しているため、今後もスーパーを展開していく可能性が高いといえるでしょう。
一方、Amazon Salonは実験的な店舗であるため、今後世界各地に広がっていくことはなさそうです。
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◆参考URL
*1 Introducing Amazon Salon – Amazon.com
*2 Amazon Salon | Now Open
*3 Amazon Salon – Google Maps
*4 Amazon opening its first real bookstore — at U-Village
*5 入れるのは一部の招待客だけ! オープン直後のAmazon Freshで買い物をしてみた
*6 Introducing the first Amazon Fresh grocery store
*7 レジなしコンビニ「アマゾン ゴー」をNYで体験 便利だけど品ぞろえは改善点あり?
*8 How Amazon’s Whole Foods acquisition changed the grocery industry