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スマートフォンの普及は人の行動をどう変えるか。

スマートフォンを持つ国民が、全国民の3分の1を超えたそうだ。

スマートフォンの国内普及率は36.9% スマホ満足度はソフトバンクが4年連続1位、携帯電話を含めるとKDDI(au)が8年連続1位に!

この調査では、性別と年代別の組み合わせで均等サンプリングしているため、総務省の人口統計を使って国内の人口構成に合うように補正してスマートフォンの普及率を算出した。その結果、国内のスマートフォンの普及率(総人口比)は36.9%と推定した。前回調査(2013年7月実施)では28.2%だったので、約1年間で8.7ポイント伸びた

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(日経BPコンサルティング)

 

この数字に法人契約は含まれていないとのことなので、実際にはもう少しスマートフォンの所有率は高く出るかもしれない。

ともあれ、国民の多くがスマートフォンやタブレットを用いている事実は、生活や仕事に大きな変化を及ぼすだろう。具体的に言えば、その変化は「入手できる情報がより多く、よりリアルタイムになるため、行動が最適化される」ことになる。

分かりにくいので具体的に説明する。

例えばスマートフォンのない時代、偶然昔の友人と会って「食事でもしよう」という話になったとする。だが、周辺に良いお店があるのかどうかはわからない。こんな時、スマートフォンのない時代であれば、コンビニに入って雑誌を立ち読みしたり、「自分がよく知っている地域に移動」して、そこで行きつけのお店に入るなどの行動が取られた。

しかし、スマートフォンを所持していれば話は別だ。口コミサイトとGPSにより、周辺のお店の情報は手に取るようにわかり、すぐに近くの評判のお店に入ることができる。これは「無駄がなくなり、行動が最適化された」と言っても良い。

仕事においても同じだ。例えばあなたが営業をやっているとする。スマートフォンのなかった時代、初めて行く会社の情報は四季報で調べたり、予め会社に戻ってホームページをプリントアウトしたものを持ち運んだりしていた。

今は違う。会社に戻らずとも、移動時間にスマートフォンで会社のサイトをチェックすればよい。株価もその場で調べることができるし、IR情報や転職サイトでの評判なども瞬時に入手可能だ。これにより、「よりお客様に合った提案ができる可能性」は増えているのではないだろうか。ここでは、「営業が、最適化された」と言って良い。

スポーツをやっていても、運動強度を最適化したり、英会話学習も、反復の回数を最適化したりと、本質的にスマートフォンは「行動の最適化」を推し進める。そして、それが少しずつ世の中を変えるのだ。

 

だから現在、スマートフォンで新しいサービスを考える人々は、「情報をより多く、よりリアルタイムに入手することにより、従来の習慣や行動がどう最適化されるか。どのように最適化するか」ということを考えている。そうでなければインパクトのあるサービスは作れない。

 

ムダも時にはいいものである。すべての行動から無駄が取り除かれた世界は面白みがないだろう。しかし、必要のない無駄を取り除き、余った時間を別のクリエイティブな作業に当てることを望む人は多いに違いない。

スマートフォンは、われわれ人類にとって有用な時間を増やしてくれる機械なのだ。

(Photo:TechStage)

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