「iPhoneは死んだ」なんて言ってみたくなるけど。
iPhone Xに機種を変更してみて、ちょっと感慨にふけってしまいました。
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何を隠そう私は初代iPhoneからiPhoneを使っているiPhoneヘビーユーザーです。
もう10年も継続して使ってるんですから。それを名乗る資格ありますよね。
巷では「信者」など言われたりますが、そう言われても仕方ないですし、むしろ心地よかったりします。
とはいえ、iPhone Xまで継続してiPhoneを使っていると、いい加減にiPhoneというか、スマートフォンそのものに対しての期待感はほとんどなくなります。
「iPhoneにはもうイノベーションがない」と、ちらほら聞こえてきますが、既に生活必需品になっているので、期待もへったくれもないです。日々の利用に問題なければそれだけで十分です。
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あくまでも私の感想ですが、iPhoneの新機種リリースでワクワクしたのはiPhone 4まででした。
常に新しい「何か」が出てくる、ワクワクがありました。
これは大袈裟に言ってるのではありません。
iPhone初代は言わずもがな、それに続くiPhone 3G、iPhone 4が発表された時、それらは誰もがどんなモノが出てくるか全く想像できない製品でした。
なぜならば、スマートフォンというものがまだ未知の製品だったからです。
誰もがスマートフォンで「何ができるのかわからない」状態で、Appleだけが前のめりに、ある意味勝手に未来を形にして指し示してくれたのです。
それがことごとく正解だったことが、ジョブズが神懸っていたと言われる所以ではあるのですが。
とにかく「Apple信者」と呼ばれていたいわば当時の新しモノ好きがiPhoneの発売に興奮するのは当然と言えば当然だったのです。
その後、iPhone 5へのアップデートは、初代iPhoneのアルミ形状とiPhone 4のガラスサンドイッチ構造のシンメトリーなスタイリッシュなデザインを引き継ぎ、いかにもアップルらしい極めてシンプルで洗練されたデザインでしたが、多くの「信者」にとってはディスプレイが3.5インチから4インチへ変更されただけと受け取られました。
もうその頃には、スマートフォンそのものに目新しさはなくなっていたのです。この時期には多くのスマートフォンが他メーカーが販売されていました。
しかし、Appleのこの時点で、ついにスマホの「正解」を見出し、ひとつの完成形をつくったとも言えます。
その証拠に今でも、iPhone 5はiPhone SEとして、全く同じデザインのものが販売され、根強い人気があるのです。
iPhone6以降は、今までのiPhoneとはそのポジションが大きく変わってきます。
すでに、iPhoneだけがスマホだった時期は終わり、多くのメーカーがアップルと伍する製品を出していました。
iPhone6以降の大きな変更は、サイズが4.7インチモデルと5.5インチの2つになったことです。
これはiPhoneの歴史だけを見ると大きなバージョンアップですが、その時はすでに、他メーカーが大サイズのディスプレイのスマホを発売していました。
アップルが見出した市場ではなく、既にマーケットに存在していたニーズを満たすためです。つまり、後追いです。
デザインも一新されましたが、そのデザインに特段驚きはありませんでした。
もちろんアップルらしく細部が丁寧に作り込まれた洗練されたデザインではありましたが、上記の通りすでに多くのメーカーからスマホが販売されており、やはり目新しさはありませんでした。
以降、iPhone7、iPhone8とリリースされましたが、メジャーアップデートするに十分な理由があるほどに新機能はありましたが、そのほとんどは既に他メーカーが実現してるものばかりでした。
iPhone5以降に、未来を大胆に指し示すような革新的な「何か」はなかったと思います。
あ、iPhone Xがある?
もちろん、使ってますけど、Face ID以外に何が新しいのか?って感じです。Face IDは便利がいいですが、指紋認証より圧倒的に凄いかと言われれば、あまり変わらないと思います。他にも何かあるんでしょうけど
「iPhoneは死んだ」
なんて言ってみたくなるけれど、それを言うのはユーザーの傲慢ですね。
この10年間ずっとiPhoneを使い続けてきましたし、現在のiPhoneに機能的な不満なんて一つもありません。
むしろ、これ以上何を求めるんだって感じですね。
iPhoneには今までありがとう。
お疲れ様と言いたいです。
iPhoneは凄かったんだ。
あ、まだiPhoneは終わってないんですが。
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