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ポイントは疑似体験?360度カメラのビジネス活用例

旅行や食事、友達と遊ぶ時など、思い出を残すために写真を撮影する人は多いのではないかと思います。近年ではスマートフォンのおかげで高画質な写真を誰でも撮れるようになりました。そんななかで登場してきたのが360度カメラです。今回は、360度カメラに関してビジネスシーンでの活用事例を紹介したいと思います。360度カメラをなにかに活用したいと考えている方はぜひ、参考にしてみてください。

 

 

360度カメラは全方位のカメラ

 

まずは、360度カメラがどのようなものなのか確認していきましょう。

360度カメラとは、その名前の通り360度全方位を撮影することのできるカメラです。従来のカメラだと、レンズの目の前にある光景を撮影するだけでしたが、360度カメラを用いることで、前後左右さらには上下と今までの写真では見えなかった部分も見られるようになります。

 

 

360度カメラは場所や商品を紹介するのに役立つ

 

360度カメラの一番の特徴は何と言っても撮影場所からの全景を見ることができる点にあります。ここでは、ビジネス活用例として企業がこの機能を活かして役立てているケースをお伝えします。

 

不動産の内見

 

最初に紹介するのは不動産業界です。新しい家を探そうとする時に欠かすことができないのが内見ですが、360度カメラの登場によって足を運ばなくても内見を行うことができます。

既に実用化している不動産会社もあるほか、カメラや複合機、複写機のメーカーとして有名なリコーは、自社ブランドの360度カメラ「RICOH THETA(リコー・シータ)」を用いた「THETA 360.biz」のサービスをスタートさせています。このサービスを利用することで、不動産物件の内見や工事現場の施工管理など、その場にいなくても現場の様子がわかるようになります。

参考
リコー、得意の360度イメージング技術を不動産テックに活用–ビジネス事例をみる

 

自動車の車内インテリア確認

 

続いては自動車業界です。車の購入を検討する際にも不動産同様、実際に内見を行い、さらに試乗を行うケースが多いかと思います。

360度カメラはこのうち内見の役割を果たしてくれます。自動車メーカーのSUBARUでは、360度カメラで撮影した車内の写真をYouTubeにアップしていて、購入検討者が車内を確認できる仕組みを整えています。
シートの質感やハンドルを握った時の感覚などは実際に試乗しないことにはわかりませんが、写真を見るだけでもある程度の車内インテリアはわかります。これによっていくつか購入候補がある時などに参考情報として活かすことが期待できます。

参考
【360°Video】SUBARU XV インテリア

 

観光地の紹介

 

観光地に行ってみたら思っていたのと少し違って残念だった、という経験をしたことのある人は意外といるのではないでしょうか?

360度カメラを観光地の導入することによってどういった雰囲気の場所にあるのかわかることができます。また遠くに住んでいてその場に行くことができない人にとってはちょっとした観光気分を味わうことができます。

360度写真や動画、VRなどのコンテンツを扱うCreative Office Harukaでは観光地を360写真で楽しむ「Japan VRツアー」を展開しています。また、広島テレビ放送株式会社など3社は2017年2月に観光客の訪問意欲喚起を目的に「宮島VRツアーズ」を開設しています。これらのサービスによって、各観光名所からの360度写真を撮影しサイトにアップすることで誰でもその場からの風景を見ることが可能となります。旅行ガイド本と似たような写真のように思える化もしれませんが、よりリアリティのある写真を見ることができるはずです。

このように360度カメラを用いることで、観光地に実際にいるかのように前後左右上下を見ることができます。「観光業×360度カメラ」は今後ますますビジネスでの活用が見られるかもしれません。

参考

Japan VR Tour

宮島 VR  ツアーズ

ポイントは全方位撮影に伴う疑似体験

 

ここまで、不動産、自動車、観光と3つの360度カメラ活用事例を紹介してきました。

異なる業種ではあるものの、これらに共通しているのは「その場にいなくてもそこにいる感覚を得られる」という疑似性です。この疑似性によってそこにいるかのような体験ができることこそが360度カメラをビジネスに活用するうえで重要なポイントになるのではないかと考えられます。
「その場に行きたいけど行けない」「行くのが面倒」といった人たちが多く存在している分野に導入するチャンスがあるかもしれません。

今回は360度カメラをビジネスに活用している事例を「疑似体験」という視点から紹介してきました。
360度カメラのおかげで今まで平面でしか感じることができなかったものに前後左右上下が生まれます。遠隔地にいながらその場の雰囲気を感じられるその疑似性は、360度カメラ活用のポイントになるかもしれません。

 

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