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音認識技術の将来性とは

音認識技術は最先端技術として大いに注目されています。単なる音に関する技術というだけでなく、様々なビジネス領域で応用できる技術なのです。果たして私たちの生活は音認識技術によってどう変わっていくのでしょうか。今後の将来性について少し見ていきます。もしかしたら、次の20年のトレンドとなるかもしれません。

 

 

音認識技術の発展によって検索が変わる

 

音認識技術の発展によって大きく変わっていくだろうといわれているのが、検索です。特にネット上の検索エンジンなどは大きく変わっていくのは間違いないでしょう。特に日本語の場合、表意文字であるため書き言葉が非常に強く出てきます。一方で、音認識技術では圧倒的に口語になっていくことが容易に予想できるでしょう。結果として、今のパソコンで検索キーワードを入力するという作業が大きく失われることになります。また、多くのHPも読むのではなく、音認識技術の派生として「読み上げる」ことが中心になっていくでしょう。文章の書き方や情報の提示の仕方が変わっていくことは間違いありません。

 

 

音認識技術の洗練の方向性

 

続いて、音認識技術を洗練させる方向性についてみていきましょう。今後、さらなる発展が期待できるといわれているのは大きく3つの領域に分かれています。

 

大きさやニュアンス

 

人はコミュニケーションをとるときに、コミュニケーション上の言葉の意味だけでなく、声の大きさやアクセントで意味を伝えることがあります。また、同じ言葉を用いていてもニュアンスやその場の環境によって、伝えたい意味が変わることもあるでしょう。音認識技術では、その音がどの言葉を表しているのかだけでなく、そのコミュニケーションがいったいどういった意味を求めているのかを判断できるようになるといわれています。阿吽の呼吸も技術で生み出すことが出来るかもしれません。

 

声帯による個体判別

 

人の声というものは指紋と同じように、一人一人異なっているといわれています。これを声帯といい、この声帯の特徴を活かしてセキュリティ技術やID・アカウント管理などに利用できないかという研究が進んでいるのです。仮に声をかけるだけでその人であることがわかるのであれば、わざわざアプリケーションなどを起動する必要もありません。声がかかると同時に多くの機械が反応し、勝手にやってほしいことをやりだすといったオートメーション化も夢ではないのです。

 

1度に理解できる単語が増える

 

GoogleHomeなどを活用してみるとわかるのですが、まだまだ音認識技術は一度に認識できる単語が多くありません。そのため、複雑な要求などにはまだまだ耐えられない技術になっています。一度に認識できる単語が増えれば増えるほど、受け取れる指令の数が等比級数的に膨らんでいくため、この単語数を増やす技術革新が進んでいるのです。また、この単語が増えると、翻訳精度なども高まっていくため、利便性は大きく向上していきます。複雑な命令を理解できる技術が進歩していけば、人間とスムーズにコミュニケーションが取れるAIが生まれる可能性も大いにあるのです。

 

 

私たちはSFの世界へと向かうのか

 

阿吽の呼吸・オートメーション・コミュニケーションと、もはや幼い頃に読んだSF小説の世界のような環境が現出しつつあるといえるのではないでしょうか。こうしてみると、もうひとつの問題点である、「人と機械の戦争」という問題が気になる人も多いでしょう。多くの人はAIや人工知能開発という点から生まれると考えていましたが、音認識技術の発達がこの問題を現出させることになるとは、完全に予想が外れたといえます。ただ、「完全に考えらえる機械」というものは、まだまだ開発は難しいとされているため、「人と機械の戦争」は当分起こらないといえるでしょう。現実問題として、まだまだ機械に判断させる、そしてその判断が正しいかどうかを逡巡させるといったことは不可能です。これは、人の脳が考えるとはどういうことなのかという根源的な問題をもっと深く分析する必要があります。SFの世界の扉は開かれようとしていますが、世界の終りの扉はまだ開かれてはいないようです。

音認識技術の発達は今後、私たちの生活やビジネススタイルを大きく変革する可能性があります。今はまだ先の話ではありますが、その先にはもしかしたら「人と機械の戦い」が始まるかもしれません。そもそも、新しい技術が開発されると、それに対応できない人はうまくいかなくなるということも往々にして起こっています。果たして、音認識技術の発達は私たちの生活をより豊かにすることはできるのでしょうか。

 

 

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