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Google Go cloud とAWS、2つのクラウドサービスを徹底比較

クラウドサービスは、Webサービスやソーシャルゲームにとどまらずハードウェアやインフラ機能のサービスまで提供するようになり、ITシステムを支えるために欠かせないものとなりました。

そんな中、つい最近Googleから「Google Go Cloud」というクラウドサービスの提供が発表されました。Google Go Cloudは2018年7月に発表されたばかりでまだまだ情報は少ないのですが、クラウドサービスの王道ともいえるAWSとの特徴を比較してみましょう。

 

 

AWSは人気が高い

 

AWS(アマゾンウェブサービス)とはAmazonが提供しているクラウドサービスで、多くの企業でも使われており、パブリッククラウドとしては断トツでNo1のシェアを誇っています。2006年のリリース当初はサービスが2つしかありませんでしたが、今や40を超えるサービスが提供されています。

AWSの特徴としては、まずセキュリティの高さが挙げられます。セキュリティにおいて第三者機関の認証を多く取得しており、厳しいセキュリティレベルがある企業でも使うことができます。

さらにAWSは対応言語が広いのも特徴の1つであり、汎用性があるといえます。またリリース当初から従量課金制であり、「使った分だけ支払えばいい」という気軽さも人気の1つです。

AWSは公式のドキュメントがかなり充実していますので、運用や構築で悩んだ時に頼りにすることができます。

 

▽AWSに関する記事はこちら

AWSってどんな企業が導入してるの?(AWS導入事例より)

 

 

2018年7月 Google Go Could発表

 

Googleは7月下旬に、公式ブログにてGoogle Go Cloudプロジェクトのリリースを発表しました。マルチクラウドなどの複雑な環境でもアプリ開発を簡単に行うことを目的としており、特定のプラットフォームに依存しないようなクラウドAPIを提供しようとしています。

Google Go Cloudをリリースした大きな狙いとしては、「Go言語の普及」があります。Go言語とはGoogleが開発したプログラミング言語で、C言語の代わりとして基幹ソフトウェアに使われています。Pythonなどの動的言語と比較しても実行が早いです。

Googleが普及を目指すGo言語はシンプルな構文で覚えやすく、マルチプラットフォームなのでさまざまなOSに対応しています。つまり、これからプログラムを勉強したいという人でも覚えやすいという特徴があり、人気が高まっています。

Go言語を利用している開発者は世界中で100万人前後とみられていますが、JavaやRubyに比べるとまだまだ普及はしていません。そのためGoogleは、先ほどご紹介したようにGoogle Go Cloudを通してGo言語の普及を広めようとしているのでしょう。

Google Go Cloud1をはじめとするGoogle Cloud Platformは、AWSに比べると公式のドキュメントが少ないといわれています。

 

 

それぞれの特徴を知ってから選ぶ

 

AWSもGoogle Go Cloudもお互いの特徴を押さえ、賢く選ぶ必要があります。まず、セキュリティをより高くしたいというときは、AWSがおすすめです。10年近く多くの企業で使われている老舗的な位置づけでもあるので、安心感がありますね。

ただ従量課金制なので毎月のコストが読みづらく、使いすぎればガス代や電気代のように次の請求が高くなっているでしょう。

「複雑なことをシンプルにしたい」ということであれば、Google Go Cloudがおすすめです。Googleのサービスは全体的に物事をシンプルにする特徴があり、処理コストを抑えるメリットが期待できます。

ただ先進的な考えを持っており、セキュリティの要件が厳しい場合はGoogle Go CloudをNGとされてしまうケースも予想できます。

ただ、Google Go Cloudを通じてAWSなど複数サービスへのアクセスも可能となっています。Google Go Cloudがサポートしているプラットフォームはまだ少ないですが、これからさらに拡張していく見込みと発表されています。つまり、AWSユーザーであってもコードを大幅に書き換えずにGoogle Go Cloudに移行することができるのです。

クラウドサービスとは実態が見えないサービスではありますが、機能はどんどん進化しています。Google Go Cloudがどんな風に進化していくか、とても楽しみですね。

 

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