うどんイヤホンこと「Air Pods」はイケてる?非Apple信者が調査してみた
この記事では以下の3つのことがわかります。
①AirPodsは「耳からうどん」と言われるも、有名人の愛用者多数
②簡単にペアリングができる
③カラーカスタムサービスや片耳だけの購入方法
「うどんイヤホン」「耳からうどん」の呼び名がすっかり定着したApple のAir Pods。人気YouTuberをはじめ、多くのApple信者が愛用しています。他の完全ワイヤレスイヤホンマイクとは一線を画したそのデザインで、「ダサいと思われるのか?」と心配な人も多いはず。
iPhoneを使っているものの「Apple最高!」というApple信者でもない、というユーザーの立場からうどんイヤホンの見た目や性能、コスパなどを調べてみました。
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「耳から垂れたうどん」はダサい?イケてる?
見た目はほぼ「うどん」
販売当初はその見た目から、「うどんイヤホン」として世間を騒がせました。Apple特有のシンプルさもあり、耳からシュっと伸びたその見た目はまさしく「うどん」ですよね。ちなみにカラー展開はなく、うどんと同じく「白一択」です。
太さはゆでうどん程度、しかし硬さがあるので「乾麺うどん」のようにも見えます。発売当時から、「うどんイヤホンはダサい?イケてるの?」と話題になりました。
多くの著名人が耳からうどんを垂らして市民権を得た
Apple製品と言えば、見た目のスタイリッシュさでも人気があり、多くの著名人も愛用しています。芸能人では俳優の山田孝之さん、アーティストの星野源さんをはじめ、女性では「こじはる」ことタレントの小嶋陽菜さんや、モデルの鈴木えみさんもうどんイヤホンを愛用しています。
また、ワールドカップの日本代表選手が続々とうどんイヤホンを使ったことで、「耳からうどんが出ている」と一気に認知度が高まりました。やはり邪魔にならないトゥルーワイヤレスイヤホンは、スポーツをする人に人気が高いようですね。
うどんイヤホンは市場にないデザインではありましたが、認知度が高まったこと、著名人が多く使っていることで「ダサい」という声は聞かなくなったように思います。世間に浸透し始めているので、堂々とうどんイヤホンを着けられるでしょう。
うどんイヤホンは市場にも大きな影響を与えた
2016年9月に発売されたiPhone 7シリーズ以降、iPhoneはイヤホンジャックを廃止しています。今まで当たり前に使っていたアナログタイプが使えなくなり、Lightningイヤホンなどのデジタル出力に変わりました。
しかもイヤホンジャックがなくなったことで、充電しながらイヤホンを使えなくなり「不自由さ」が生まれました。
その影響を受けて、ユーザーのニーズは大きく変わり、「ワイヤレスイヤホン」の需要が高まったというわけです。特に日本はiPhoneユーザーのほうが多いので、市場にも大きな影響を与えています。
うどんイヤホンが発売されたのはiPhone 7シリーズ販売の3か月後である2016年12月ですが、それをきっかけにイヤホン市場に変化がありました。あるメディアの調べによると、2017年になると平均単価が2000円と言われていた市場は、「平均単価4000円」と倍以上になっているのです。
これは非Apple信者でも、「Appleには大きな影響力がある」と認めざるを得ません。
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コスパはどうなのか?うどんイヤホンの性能に迫る
うどんイヤホンとかわいい呼び名があるものの、Air Podsは1万6,800円(税別)ととても気軽に購入できる値段ではありませんよね。大した機能もないのに「Apple製品だから」という理由だけで高ければ、非Apple信者としてはほとんど魅力を感じないでしょう。
操作は圧倒的に簡単
うどんイヤホンには光学センサーとモーション加速度センサーが搭載されており、耳につけるだけで勝手に音が流れたり、耳から外すと勝手に音を止めたりしてくれます。つまり、ワイヤレスイヤホンに比べて、操作の手順が圧倒的に少なくなります。
よくあるワイヤレスイヤホンとの違いを、操作順に比べてみましょう。
①ケースからイヤホンを取り出してペアリングする
うどんイヤホンの場合:充電ケースを開けると、iPhone側に接続のアニメーションが流れるのでタップして完了
ワイヤレスイヤホンの場合:イヤホンについた電源ボタンを長押しする
②音楽を再生する
うどんイヤホンの場合:耳につけると勝手にオーディオ再生が始まる。(操作不要)
ワイヤレスイヤホンの場合:スマホ側で再生ボタンをタップする
③人に話しかけられたときなど、一時停止をしたいとき
うどんイヤホン:耳から外すとセンサーが感知して、勝手に音楽を一時停止する。(操作不要)
ワイヤレスイヤホンの場合:スマホ側で一時停止ボタンをタップ。
④一時停止を解除したいとき
うどんイヤホン:耳にもう一度つけると、自動でオーディオ再生を開始(操作不要)
ワイヤレスイヤホン:スマホ側で一時停止ボタンをタップ
⑤充電したいとき
うどんイヤホン:専用ケースに収納すれば、自動で充電される(操作不要)
ワイヤレスイヤホン:充電用のケーブルに接続する
①~⑤は日ごろ基本的に使うイヤホンの操作ですが、ご覧の通りうどんイヤホンは操作のほとんどをセンサーが感知して行ってくれます。(スマホ側でAir Podsの操作を変更することもできます)
手間いらず! ペアリングも直感的に
引用:AirPods(Apple公式サイト)
通常、Bluetooth機器のペアリングといえば、ボタン長押しなどの操作が必要です。慣れるまでは操作に戸惑ったり、スムーズにペアリングができずに困った経験がある方も多いでしょう。
AirPodsなら、専用のケースを開けたと同時にペアリング。極めてスマートで、Apple製品らしい使い心地を実現しています。iPhoneだけでなく、Apple Watchでも同様に一瞬でペアリングができます。
スマホやガジェット類に慣れていない人でも、簡単に接続ができる点は非常に魅力ですよね。
耳へのフィット感はいまいち
うどんイヤホンには、イヤーピースがありません。そのため、微調整ができないのが難点です。純正のイヤーピースはありますが、つけたままだと充電ケースに入りません。そのままで耳にフィットするなら問題ないのですが、人によっては「落ちそう」と不安になるのも無理はないでしょう。
うどんイヤホンは、耳の穴に引っ掛ける「インナーイヤー型」です。そのため、耳に押しこむ「カナル式」と違って重低音が聞き取りにくかったり、音漏れしやすかったりします。
音質重視派、ノイキャン必須派にはおすすめできない
昨今のワイヤレスイヤホンマイクでは標準的な機能となった『ノイズキャンセリング』ですが、残念ながらAir Podsには搭載されていません。音質面も意外なことに、それほど評価されておらず(価格とのバランスでは十分なレベルですが)、音質重視派にとっては少し購入を悩むかもしれません。
利便性、Apple製品とのシームレスな連携、洗練された見た目などを基準に選ぶと満足することができるでしょう。
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コスパはどうなのか?
うどんイヤホンと似たような価格で買えるイヤホンとして以下の2つと比較してみたいと思います。
・NuForce(ニューフォース) 「BE Free8」
・SONY 「WF-1000X」
イヤホンの形状については、うどんイヤホンのみがインナーイヤーでした。「高い」と言われがちなうどんイヤホンですが、コスパはいいようです。重さ、連続の再生時間ともにうどんイヤホンが一歩リードしていますね。重さについてはうどんらしい無駄をはぶいたAir Podsが一番で、見た目も一番シンプルでスリムになっています。
本体の重さ | 再生時間 | イヤホンタイプ | 定価(税込) | |
うどんイヤホン (Air Pods) |
4g(左右各) | 5時間 | インナーイヤー | 18,144円 |
BE Free8 | 11g(左右合計) | 4時間 | カナル | 18,230円 |
WF-1000X | 約6.8g(左右各) | 3時間 | カナル | 18,250円 |
本体の重さ 再生時間 イヤホンタイプ 定価(税込)
うどんイヤホン
(Air Pods) 4g(左右各) 5時間 インナーイヤー 18,144円
BE Free8 11g(左右合計) 4時間 カナル 18,230円
WF-1000X 約6.8g(左右各) 3時間 カナル 18,250円
オーディオメーカー製のワイヤレスイヤホンマイクは、ノイズキャンセリングありで高音質なモデルが揃う印象。アンダー2万円で買える製品としては非常にバランスが良く、はじめての方やApple製品の快適さを求める方には最適なチョイスと言えるでしょう。
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うどんイヤホンは「紛失の強さ」が強み
左右が独立しているため、トゥルーワイヤレスイヤホンで起こりがちなのが「紛失」です。USBメモリと同じく、小型化するほどなくしやすいのも難点ですね。ただ、うどんイヤホンは「紛失」において、他の製品にはない強みを持っています。
うどんイヤホンは「iPhoneを探す」で探せる
「気づいたらうどんイヤホンがない!」というとき、iOS10.3以降なら「iPhoneを探す」でうどんイヤホンを探せます。
イヤホンって、「家の中で外して行方不明」ということも多いと思うんです。家の中という接近戦の場合、うどんイヤホンの充電が残っていれば左右別に音を鳴らしてありかを探せます。(充電ケースは探せません)
もし充電がなくなっていても、充電が切れた「場所」まではわかるので、ある程度の手掛かりにはなりますね。「ズボンにうどんイヤホンを入れっぱなしで、見つけた時には洗濯中だった」となれば絶望的なので、ぜひとも洗濯機を回す前にうどんイヤホンを見つけておきたいものです。
うどんイヤホンは片方だけ買いなおしもできる
引用:AirPodsの紛失(Apple公式サイト)
うどんイヤホンの左(または右)だけ見つからない…そんなときは片方だけAppleで新たに買えるんです。うどんイヤホン(片方)、充電ケースは7,800円で購入できます。充電ケースはAmazonでも単品売りしていますし、フリマサイトでも運が良ければ見つかるでしょう。
AirPodsの紛失(Apple公式サイト)
最初の設定が紛失時の明暗を分ける
うどんイヤホンを「iPhoneを探す」を使って探す場合は、最初にiPhoneにつながっている状態で、有効にしておかなければいけません。また、事前にも充電ケースや片方だけを買いなおす場合、うどんイヤホンの「シリアルナンバー」が必須です。
シリアルナンバーはAri Podsとペアリングしているときに、iPhoneの「設定」-「情報」から調べられますし、充電ケースのふた裏部分にも記載されています。なくした後に「しまった!」とならないように、事前に設定しておく必要があります。
非Apple信者から見ても、うどんイヤホンは重さや再生時間、紛失時の対応などコスパの高さがありました。著名人のおかげで世間も「うどん感」に見慣れてきたことですし、「イケてるイヤホン」と言えるでしょう!
シリアル番号の確認方法は?
充電ケース、iPhone本体での確認、パッケージ、レシートなどでもシリアル番号の確認が可能です。
AirPodsのシリアル番号を調べる(Apple公式サイト)
みんなと一緒は嫌だ! そんなあなたにカスタマイズサービス
(
引用:COLORWARE
一瞬、「あれ、AirPodsにこんなカラーあったっけ??」って思ってしまいますが、こちらはサードパーティーのAirPodsカスタムサービスです。何か好きな色があるという方はもちろん、自社のコーポレートカラーでカスタムをして、ロゴを貼付するなどのプロモーション向けの使用も想定されています。
人とは違うAirPodsが欲しい方や、自社オリジナルのAirPodsを社員やお得意様にお渡ししたい企業などは気になるサービスですね。
COLORWARE(AirPodsのカラーカスタムが可能なサイト)
【まとめ】
AirPodsはその見た目から「耳からうどん」と揶揄されることもありますが、本記事でも触れたようにコストパフォマンスも良く、iOS端末との連携もスムーズなど、他のワイヤレスイヤホンマイクに比べても優位性のある製品の一つです。
製品の修理やカラーカスタムの情報も紹介しているので、ぜひ、役立ててください。
追記:2019/7/22アップデート
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