Google Play MusicでYouTube有料プランも利用できる!プランが増えた理由とは?
YouTubeは2018年から有料プランである「YouTube Premium」「YouTube Music Premium」をリリースしました。また、Googleが提供する「Google Play Music」にも有料プランがあります。実は、YouTubeの有料プランとGoogle Play Musicは連携でき、どちらか1つの有料プラン加入で2つのサービスが使えます。
音楽の月額配信サービスは最近急増しており、ちょっと複雑になってきました。それぞれのプランの概要と、「なぜ連携できるのか?」という点を詳しくご紹介します。
YouTubeとGoogle Play Musicの有料プラン
YouTube Premiumとは
YouTubeにも有料プランがあります。日ごろYouTubeを視聴する人なら、動画が始まる前の広告段階でYouTube Premiumのポップアップを見た人も多いでしょう。YouTube Premiumは月額1,180円で、YouTubeにアップロードされている全てのコンテンツを広告なしで閲覧できます。さらにバックグラウンド再生やダウンロードもできるので、無料ユーザーよりもよりコンテンツを楽しむことができます。
また、YouTube Premiumの特典として、「YouTube Originals」という特別コンテンツの視聴もできます。YouTube OriginalsはYouTubeが作ったコンテンツで、音楽や映画・ドラマなど種類も豊富です。人気YouTuber「はじめしゃちょー」主演のサスペンスドラマもあり、Netflixのようなオリジナルコンテンツを増やしてユーザーの獲得を目指しています。
YouTube Music Premiumとは
「YouTube Premiumは月額料金が高い」と躊躇している人におすすめなのが、YouTube Music Premiumです。名前の通り音楽コンテンツに特化したプランで、YouTube内でアップロードされている音楽コンテンツのみを月額980円で視聴できます。
YouTube Premiumと違うのは、YouTube Originalsと動画コンテンツが視聴できないという点です。音楽だけバックグラウンド再生したいという人や月額料金を1000円以内に抑えたいという人には、YouTube Music Premiumがおすすめです。
YouTubeの有料プランは意味があるのか?
「月額1,180円は高い」という声も多いですが、無料トライアルを体験した人は「もう無料には戻れない」とハマってしまう人も多くいます。YouTubeの大きな収入源といえば広告収入ですから、無料で楽しむためには広告の視聴を避けられません。作業しながらYouTubeで音楽を聞いている最中に広告が始まると、正直“イラッ”としてしまう人も多いのではないでしょうか。
アプリや設定で広告を遮断する方法もあるにはありますが、それでは広告収入が発生せず、コンテンツの質が下がるという懸念があります。
YouTubeといえば、広告収入で生計を立てる「YouTuber」がクリエーターとして認知されるようになりました。広告をブロックするということは、そのYouTuberたちの報酬がなくなることを意味します。しかしYouTubeはPremiumプランを作ってユーザーから料金を集めることで、一部をクリエーター達に還元しています。
そのため、広告をブロックしてもクリエーター達が困るということもないでしょう。YouTubeの有料プランは、クリエーターのことも考えられたプランといえますね。
Google Play Musicとは
2015年から提供されたGoogle Play Musicは、無料版と有料版があります。無料プランでは、曲のレコメンド機能やライブラリのアップロードが可能ですが、YouTubeと同様に広告の視聴は避けられません。無料会員であっても、Google Play Music内の音楽を購入できます。購入した曲は端末に保存されるので、オフライン視聴も可能となります。
月額980円の有料版になると、Google Play Music内にある4000万曲のオンデマンドにアクセスできます。YouTubeの有料プランと同じくバックグラウンド再生やダウンロードが可能です。
Google Play Music契約者はそのままYouTube Music Premiumが利用できる!
YouTube Premiumのサービスが提供された2018年から、Google Play Musicの有料会員はそのままYouTube Music Premiumも利用可能となりました。(YouTube Premiumは対象外)また、YouTube Premiumに加入すると、Google Play Musicを無料で利用できます。2つのサービスは連携しているので、お互いのサービスを自由に行き来できるイメージです。
・有料プランがうまく反映されない場合
たまに、「YouTube Premiumに加入したのに、Google Play Musicが無料版になってしまう」など正常に連携できないケースがあるようです。
複数のGoogleアカウントを持っている人は、まずアカウントが合っているか確認しましょう。有料プランはGoogleアカウントに紐づいているので、アカウントが違うと有料会員と認識してもらえません。しかし過去には、Googleのバグ(不具合)でうまく連携できないケースもありました。アカウントが合っているのに反映されない場合は、YouTubeやGoogle Play Musicに問合せてみるのもおすすめです。
・YouTube有料メンバーシップの問合せ先
・Google Play Musicの問合せ先
Google Play Musicの契約でYouTubeの有料コンテンツが利用できる理由
YouTubeがGoogleの傘下になった
YouTubeといえばアメリカで2005年に設立された動画共有サービスで、今や知らない人はいないと言っても過言ではありません。大手企業もYouTube公式アカウントを作ってコンテンツをアップロードしていますし、アーティストの公式PVも視聴できます。
そんなYouTubeですが、設立から1年後の2006年にGoogleによって買収されました。これが、Google Play MusicとYouTubeの有料プランが連携できる理由です。
YouTubeは買収によりGoogleの傘下になりましたが、基本的には別の会社という考え方です。双方の会社は同じカリフォルニア州でも違う場所に本社がありますし、音楽や動画のプランも会社ごとにリリースしています。YouTubeは子供から大人まで幅広いユーザーを獲得し、高い知名度があります。しかしユーザーが誰でも動画をアップロードできる仕様上、違法アップロードも散見されました。初期は著作権に関するトラブルや訴訟も多く、YouTubeは資金面の苦労があったことが予想されます。
つまりGoogleがYouTubeを買収によって、GoogleはYouTubeの人気と技術を、YouTubeは安心できる資金源を獲得したのです。
買収額は驚異の2000億円
GoogleはYouTubeを16億ドルで買収しています。日本円にして2000億円という規模の大きさで、当時は日本でもニュースで取り上げられました。設立して1年のスタートアップ企業の買収に2000億円も出すとは、さすがGoogleと言わざるを得ません。
Googleといえば、試行錯誤を繰り返しながら100を超えるサービスをリリースしています。こんなに巨額な買収額になった理由は、それだけGoogleがYouTubeのサービスに魅力を感じたからに他なりません。実はGoogleだけではなく、MicrosoftやYahoo!もYouTubeの買収を希望していました。そのためGoogleは他の巨大IT企業と買収額で競う必要があり、この背景も2000億円もの巨額な金額になったと考えられます。
Google Play Musicは終了すると言われている
YouTubeがGoogleの傘下に入ったことで、「Google Play Music」と「YouTube有料プラン」のサービスが乱立する印象となりました。「音楽を聞く」という目的は同じですから、ユーザーとしては余計な選択肢が増えてしまった気もします。
実は将来的に、Google Play Musicは終了してYouTubeの有料プラン1本になるといわれています。すでにGoogle社内ではYouTubeとGoogle Play Musicのチームは統合されているという噂があり、一本化の説が濃厚です。しかし、2019年8月時点ではまだ別々のサービスとなっています。そのため、Google Play MusicのライブラリをYouTubeに引き継ぐことはできません。また、Google Play Musicで購入した曲をYouTubeで再生することもできません。
Google Play MusicとYouTubeは細かい部分が違いますし、将来どう統合されるかは未知数です。ちょっと似たようなサービスが多くてややこしいですが、今は連携可能な別サービスとして考えるべきでしょう。
Google Play MusicとYouTubeの有料プランはサービスが似ているため、「ユーザーを食い合っている」ともいわれています。しかし、将来的にはもっとシンプルなプランになるでしょう。
IT技術の進歩に伴い、動画や音楽のサービスもどんどん進化していきました。スマートフォンの機能向上や5Gの登場によって、もっと変化があるかもしれません。どんな風に進化するのか、楽しみに待ってみたいものです。
▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!
建設・土木業界向け 5分でわかるCAD・BIM・CIMの ホワイトペーパー配布中!
CAD・BIM・CIMの
❶データ活用方法
❷主要ソフトウェア
❸カスタマイズ
❹プログラミング
についてまとめたホワイトペーパーを配布中
デジタルツインと i-Constructionについての ホワイトペーパー配布中!
❶デジタルツインの定義
❷デジタルツインが建設業界にもたらすもの
❸i-Constructionの概要
❹i-Constructionのトップランナー施策