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Unityのライセンスは何が違う?種類や内容を解説

Unityは、個人や企業問わず多くの方に利用されているゲームエンジンです。Unityには、さまざまなライセンスがありますが、違いが良くわからずにどれを選べば良いか迷っている方も多いのではないでしょうか。

Unityのライセンスにはそれぞれ大きな違いがあり、ご自身の目的に沿った適切なものを選ぶ必要があります。

そこで今回の記事では、Unityのライセンスについてご紹介していきます。

この記事で分かること
● Unityがどういうものなのか
● Unityのライセンスの種類
● どのライセンスが自分に合っているか

Unityとは

Unityは、誰でも簡単にゲーム製作ができるゲームエンジンです。白猫プロジェクトやポケモンGo、ドラゴンクエストⅧなど、数多くのゲームがUnityで製作されています。

Unityの特徴は、以下の通りです。
● 幅広いプラットフォームに対応している
● 2D/3Dの両方のゲームを製作可能
● プログラミングの知識がなくてもゲーム開発ができる

Unityは、iOSやAndroid、Mac、Windows、PlayStation4など幅広いプラットフォームに対応しています。作成できるゲームは、2D/3D問わないため、グラフィックの美しさを追求するものからシンプルなものまで、多種多様なコンテンツの制作が可能です。
さらにUnityは、オブジェクトを配置するだけで、プログラミングの知識がなくても直感的にゲームを作れます。Unity内のアセットストアにて人や街などの素材を購入できるため、3Dモデルを1から作る必要がありません。

このようにUnityを活用することで、パソコン1台あれば誰でも簡単にゲーム製作が可能です。

Unityのライセンスとは

Unityを利用するには、ライセンスを購入する必要があります。ライセンスとは、Unityの使用許諾のことで、ライセンスの種類によって月額利用料や利用条件、利用できるサービスの内容が大きく異なります。

Unityのライセンスは、大きく分けて以下の4種類です。
● Personal:個人向け
● Plus:小規模の企業や個人で本格的に開発をしたい人向け
● Pro:業界のプロ向け
● Enterprise:大企業向け

月額利用料の支払い方法は、クレジットカードやPayPalなどから選択可能です。また、ライセンスを利用する際の条件は、過去 12か月の収益や調達した資金(米ドル)で判定されます。

それでは、ここからそれぞれのプランについて詳細に解説していきます。

Personal

Personalは、これからゲーム開発を初めてみたい初心者向けのプラン。利用条件や月額利用料は以下の通りです。(*1)
● 月額利用料:無料
● 条件:過去 12か月の収益や調達した資金が$100,000以下
● 同時接続プレイヤー:20人

初心者向けのプラントはいえ、最新バージョンの主な Unity 開発プラットフォームが利用でき、ゲーム開発に必要な最低限の環境は揃っています。

Unity Learn

Unity の導入と使い方を学ぶためのリソースが多数用意されており、日本語にも対応しています。

初心者から中級者までに対応したチュートリアルも用意されているため、ゲーム製作の経験がない方でも手軽にゲーム製作が可能です。

Unity アセットストア

ゲーム製作に必要の素材が無料もしくは低価格で入手できるアセットストアは、Personalから利用できます。

モデルデータやアニメーションデータなど製作する手間を省いて、より早くそして手軽にゲームを完成させることが可能です。

Plus

Plusは、より自分の思うようにゲームを作りたいと考えるクリエイター向けのライセンスでPersonalよりも高機能です。(*1)
● 月額利用料:4,400円(税抜)
● 条件:過去 12か月の収益や調達した資金が$200,000未満
● 同時接続プレイヤー:50人

Plusのライセンスから利用できる機能のうち、代表的なものは以下の通りです。

スプラッシュスクリーンのカスタマイズ

スプラッシュスクリーンとは、アプリを開いてから起動するまでの繋ぎの画像のことです。デフォルトでは、スプラッシュスクリーンがUnityのロゴに設定されており、Personalでは変更できません。

Plus以上のプランを選択することで、スプラッシュスクリーンのカスタマイズができ、完全な削除も可能です。

Learn Premiumが無料で利用できる

Plusでは、Learn Premiumを無料で利用でき、Unityの利用をマスターする期間を早められます。クリエイターのレベルに合わせた学習コンテンツが揃っているだけでなく、Unity 認定インストラクターによるライブセッションを利用すると、ゲーム製作に精通したプロから質問に対するフィードバックも得ることが可能です。

Learn Premiumは、Personalでも利用可能ですが、31日間の無料期間経過後に月額1,650円の利用料金が発生します。

Cloud Diagnostics

Cloud Diagnosticsとは、ゲーム内においてユーザーがとった行動やゲームのクラッシュなどについてレポートを収集・集計してくれるクラウド対応ツールです。

レポートを分析し、ゲームを修正・改良することでユーザーの満足度がさらに向上するようなゲーム製作が可能となります。

Pro

ProはPlusよりもプロ向けのライセンスです。月額利用料や利用条件は以下の通り。(*1)
● 月額利用料:4,400円(税抜)
● 条件:誰でも利用できる
● 同時接続プレイヤー:100人

そしてProでは、Plusのすべての機能に加えて、さらに多くの高機能が搭載されており、より高度なゲームを製作できます。

Unity Success Advisor

Unity Success Advisorを活用することで、Unityの有益な情報を得られるだけでなく、他のPlus、Proユーザーと情報交換やゲーム開発に関する意見交換が可能です。そのため、ゲーム開発に関する知見や知識をさらに広げられます。

ただしUnity Success Advisorの対応言語は、2020年1月時点で英語のみです。

プレミアムサポート

プレミアムサポートとは、ゲーム開発において解決が困難な状況になった場合に、Unityの対応力の高いサポートチームがあらゆる問題を解決するお手伝いをしてくれます。

一方でプレミアムサポートを利用するには、追加料金が必要です。

ソースコードへのアクセス

Unityのソースコードに直接アクセスでき、さらに高度なゲーム開発が可能となります。しかしソースコードへのアクセス権は、プレミアムサポートと同様にオプションとなっており追加の料金が必要です。

Enterprise

Enterpriseとは、Unityのリアルタイム3D開発プラットフォームと企業ごとにカスタムされたソリューションを提供するサービスです。より高度なゲームの製作だけでなく自動車や映画、建物など幅広いプロダクトの製作に活用できます。

提供されるサービスの内容や月額利用料金は、企業によって大きく異なります。

まとめ

今回は、Unityのライセンスの内容について解説しました。Unityには、ゲーム製作の初心者からプロ、個人から企業まで幅広くニーズを満たしてくれるライセンスが用意されています。

特にゲーム製作を始めたい場合はPersonalを選ぶことで、無料でUnityの十分に高性能な機能を利用できます。ゲーム製作に慣れて、より高度な機能を利用してゲームを製作したい場合は、PlusやProにアップグレードすると良いでしょう。

ただし、一部の機能はオプション料金が発生したり、英語にしか対応していなかったりするためライセンスを選ぶ際は十分内容をご確認ください。

(*1)参考サイト:https://store.unity.com/ja

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