進化し続けるクラウドサービス、AWSが企業に選ばれる魅力的で多彩なメニュー
AWSとは
AWSとは、通販サービスで有名なAmazon.com社がウェブ事業者、開発会社などに対して提供しているオンラインサービスです。もともとは自社のサービスのために構築していたインフラを外部に対してオープンにしたサービスだったので、ハードウェアやネットワークなどのインフラストラクチャーの提供(IaaS)がメインでした。最近では自社サービスのリソース提供という枠組みを離れて、アプリケーションの開発・実行基盤提供(PaaS)やソフトウェア提供サービス(SaaS)も行う総合的なプラットフォームの提供を行っています。
AWSのサービスメニュー(2016年5月3日 現在)
次々とサービスを拡張してきたAWSなので、自社でも使っているがその全貌は把握していないという担当者の方も多いと思います。自社で使っているサービス以外にも「そんなことも始めているのならぜひ検討したい」という魅力的なサービスメニューがそろっているので、ここでAWSの全貌をまとめます。
なお、Amazonのサービス名はAmazon S3などの知名度の高いものが多いですが、初めてS3という名前を聞いたという方にはこれがSimple Storage Service の3つのSをとったストレージ系のサービスだということがピンと来ない方もいると思います。従って下記の分類ではサービス名ではなく、AWSでどんなことが実現できるのかという切り口でまとめています。
◇IaaS系サービス
■クラウドコンピューティング支援グループ
仮想サーバー
コンテナ
ウェブアプリの 1-Click デプロイ
イベント駆動型コンピューティング機能
Auto Scaling
ロードバランシング
■ストレージとコンテンツ配信
オブジェクトストレージ
コンテンツ配信ネットワーク
ブロックストレージ
ファイルシステムストレージ
アーカイブストレージ
データ転送
統合されたストレージ
■データベース提供
リレーショナル
データベースの移行
NoSQL
キャッシュ
データウェアハウス
■ネットワーク構築支援
仮想プライベートクラウド
専用線接続
Load Balancing
DNS
◇PaaS系サービス
■分析系ツール提供
ビジネスインテリジェンス
データウェアハウス
機械学習
ストリーミングデータ
Elasticsearch
Hadoop
Data Pipelines
■エンタープライズアプリケーションツール提供
デスクトップ仮想化
E メールおよびカレンダー
ドキュメントの共有とフィードバック
■モバイルサービスツール提供
モバイル開発
API 管理
ID
アプリのテスト
モバイル分析
開発
通知
■IoTサービスツール提供
IoT プラットフォーム
デバイス SDK
レジストリ
デバイスのシャドウ
ルールエンジン
運用効率および開発者の生産性を向上
◇SaaS系サービス
■開発者用ツール
ソースコード管理
コードのデプロイ
継続的デリバリー
■管理ツール
モニタリングとログ
リソーステンプレート
使用量とリソースの監査
開発/運用リソース管理
サービスカタログ
パフォーマンスの最適化
■セキュリティと ID
アクセスコントロール
SSL/TLS 証明書
キーの保存と管理
ID 管理
セキュリティ評価
ウェブアプリケーションファイアウォール
■アプリケーションサービス
API 管理
アプリのストリーミング
検索
トランスコーディング
メール
通知
キューイング
ワークフロー
【まとめ】
いかがでしたか?ウェブ事業者、開発会社の担当者の方でAWSという名前を聞くのは初めてだという人は少ないと思いますが、AWSが時代の最先端の要望に応えるこれだけのサービスメニューを用意していることは知らなかったという方も多かったのではないでしょうか。
すでにアカウントを取得しているウェブ事業者、開発会社では追加のサービスを試すことは簡単ですので、自社のサービスに使えそうなものがあったらぜひ検討してみましょう。