広告成約率を最大化するリスティング広告出稿テクニック
大手から中小にかけて、リスティング広告を取り入れる企業が増えています。ファーストビューで検索結果よりも広告の割合が多い、というキーワードを見かけると、このことが実感できますよね。
言うまでもなく、これはリスティング広告上の競合が増えていることを指します。今やリスティング広告は「ただ出稿するだけでは成約が得られない広告媒体」となっているのです。そこで、リスティング広告の成約率を最大化するためのテクニックをご紹介します。
集客属性とLP属性を合致させること
基本的な考えは、「集客属性とLP属性を合致させる」ということです。例えば、ダイエットサプリメントを売りたい場合は、「ダイエット」、「ダイエット サプリメント」、「痩せる トレーニング」などのキーワードでの出稿が想定されます。これらのキーワードで集客できる「集客属性」は以下の通りです。
顧客のニーズを表す集客属性とは
・ダイエット
→ダイエットに興味がある(具体的な方法が決まっていない。食事療法なのか、運動なのか)
・ダイエット サプリ
→ダイエットに興味がある。(方法としてサプリメントを検討している)
・痩せる トレーニング
→ダイエットに興味がある(具体的な方法は運動で検討中)
つまり、集客属性とは「あるキーワードを検索した人のニーズ」を指します。
集客属性を理解した上で、次は「LP属性」を理解しましょう。
LPの方向性を表すLP属性とは
LP属性とは、LPのメッセージの方向性のことを指します。LPと一口に言っても、さまざまなメッセージの方向性があります。先ほどの例を受けて、ダイエットサプリメントのLPとして考えられるLP属性を以下に示します。
・ダイエットサプリメントの有効性を説明する方向性
→ダイエットサプリメントを使用したモニターが1ヶ月で何キロの減量に成功したか、など。
・ダイエットの方法として運動よりもサプリメントをおすすめする方向性
→運動はモチベーションが維持が大変。働いている身だと運動のために時間を作ることがストレス。ジムなどに通う場合は月に数万円かかる。サプリメントなら、時間を取らずに数千円で済ませられる。
・他社のダイエットサプリメントと比べて、どんな優位性があるのか説明する方向性
→このサプリメントは他社のサプリメントに比べて、ダイエットに効果の高い有効成分が◯◯倍入っている。
どれもダイエットサプリメントを販促するための内容ですが、方向性が違います。
さて、集客にもLPにも属性が存在することをご理解いただけたかと思います。では、これらを合致させるとはどういうことなのでしょうか。
集客とLPの属性を合致させる
上述したケースを用いて説明します。例えば、「ダイエット サプリ」というキーワードで集客できた顧客に対して、「ダイエットサプリメントの有効性を説明するLP」を表示させるのは、あまり得策ではありません。
この集客属性は、「ダイエットに興味があり、その方法としてサプリメントを検討している」のです。そのため、サプリメントそのものを推すのではなく、「自社の」サプリメントをおすすめすることが効果的です。
そこで、「ダイエット サプリ」の集客属性に対しては、「他社のダイエットサプリメントと比べて、どんな優位性があるのか説明する方向性」のLPが適していると言えます。
もう1つケースを考えてみましょう。
「痩せる トレーニング」というキーワードで集客した顧客は、「ダイエットに興味があり、具体的な方法は運動で検討中」という集客属性です。この属性の顧客に対して、「他社のダイエットサプリメントと比べて、どんな優位性があるのか説明する方向性」のLPを見せても効果は薄いでしょう。なぜなら、自社のサプリメントを推す前に、そもそも「ダイエットにはサプリメントが効果的だ」という認識を持ってもらう必要があるからです。そこで、この集客属性には「ダイエットサプリメントの有効性を説明する方向性」のLPが効果的だと考えられます。
まとめ
集客属性とLP属性を合わせるというテクニックは、リスティング広告最適化の本質的な考え方です。見込みのあるキーワードに出稿する際には、必ず集客属性とLP属性を考えるようにしましょう。