ヘルスケアがシリコンバレーの新たな潮流となるか。AppleがiPhoneにドナー登録ボタン追加
Appleが今秋公開予定の次期OS「iOS 10」から、臓器移植のドナー登録を簡単にできるボタンを追加すると発表しました。(今回発表では米国のみ)
あまり知られてないですが、アップルのiPhoneには「Health(日本では「ヘルスケア」)」というプリインストールアプリがあります。それはその日の歩数や移動距離を計ってくれたり、Apple Watchをつけていれば心拍数なども記録してくれます。
みなさん知ってましたか?公式アプリのわりにはアップルは全然アピールしてこないですし、結局Apple Watchを使ってない限り、いや使っていても、さして実用性もなく、一体Appleは何やりたいんだ?って多くの人が思っていたのではないかと思います。
で、今回ようやくその「Health」アプリで目立った動きがあったというわけです。
このサービスは、臓器提供を推進する米非営利団体Donate Life Americaと連携し、アプリ内でドナー登録をすることで、Donate Life Americaのドナーデータベースに情報が直接送信されます。
Donate Life Americaによると、現在米国では現在12万人以上の人々が臓器を待っており、たった1人が登録するだけで、臓器、角膜、組織は50人を救える可能性があるとのことです。
インターネットの特徴の一つに、一個人と不特定多数を効率的に繋ぐことができる「マッチング」という側面があります。
今回は臓器提供者と臓器提供を待っている人を繋ぐいわゆる「マッチング」にあたるわけです。今では技術的に新しいでも難しいことでもありません。
しかし、その「マッチング」を人の命を預かるヘルスケア分野に「本気」で生かそうとしてきたのはシリコンバレーの有名企業の中でもAppleがはじめてかもしれません。
最近イノベーションがないと言われているAppleですが、今回のような取り組みで再び輝きを放ってほしいところです。
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