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Pythonを学習する上で気を付けること

Pythonは最近話題になっている言語で、その性質を一言で言うならば「汎用的なオブジェクト指向スクリプト言語」と言えます。コマンドラインツールやWebアプリ、ゲームやGUI、組み込みデバイス等、実績もあり、現実的な意味での汎用的な言語であり、オブジェクト指向をサポートしたスクリプト言語です。一般的には学習が容易と言われている言語ではありますが、気を付けるべきことがあります。

ライブラリ・フレームワークの日本語情報

ここ数年で日本語書籍が増え、それによりPython入門の敷居が低くなったのは事実です。しかし入門書を読んだだけで、なんでも作れるようになるわけではありません。例えばですが、Webアプリを作成しようとしたとします。イチからWebアプリを作成するということは殆どなく、何かしらのフレームワークを利用することが一般的です。ではDjangoフレームワークを利用することにしたとして、当然Djangoフレームワークの使い方を学習する必要があります。公式ページのドキュメントやチュートリアルを読むことになるでしょう。このような著名なフレームワークやライブラリのドキュメントはもともと英語で書かれているのですが、問題はこの英語の邦訳をする方が少ないということです。

有難いことに、上に例を出したDjangoフレームワークは有志の方により日本語訳が進んでいます。
https://docs.djangoproject.com/ja/1.11/
全てのページが邦訳されている訳ではありませんが、チュートリアルは全て日本語訳されており、初学者の方には強い味方となるでしょう。

Djangoはまだ良いほうで、ほとんど日本語のドキュメントが存在しないライブラリ・フレームワークも存在します。英語が全く読めなくても、ドキュメントに使われる英語表現は比較的優しいことが多かったりある程度決まった書き方が多いのですが、それでも英語に慣れていないと厳しいものがあります。

Google等の検索エンジンでの日本語情報

プログラミングとはある意味エラーとの戦いです。コーディングし、試しに実行し、エラーとなり、エラー箇所を特定し、コーディング…この作業を無事に実行できるまで繰り返していくのですが、エラー内容が一見して分かりにくい場合もあります。エラーの名前や出力されるメッセージで検討のつくことは多いはずですが、これも英語に慣れていないと理解が難しかったり、また複雑に絡み合ったエラーも多く存在します。特に、ライブラリやフレームワークでは独自のエラーを定義していることが多く、見たこともないエラーが突如表示されて最初は戸惑うことも多いでしょう。

そのような場合によく行うのが、出力されたエラー情報でそのまま検索を行うことです。これはどの言語であっても頻繁に行われる方法であり、エラー解決の基本でもあります。しかしPythonはまだ日本語情報を発信する方が少ないのか、英語のサイトがよく表示されてしまいます。(エラー内容がそもそも英語な為、どうしても英語での結果が多いのは仕方ないですが…)Googleであれば、ツール→全ての言語→日本語のページを検索 等の方法で日本語のみ表示することも可能ですが、そもそも日本語での情報が見つかっていない、ということもあります。

どうすればよいか

日本語情報の不足について簡単に2つ紹介しました。これらの解決方法はシンプルで、以下の3つが考えられます。

英語に慣れる

理想的なのは、そもそも一次情報である英語を習得することです。英語を習得できれば、これは非常に強い武器となります。最新で、より巨大な情報源が得られることに等しいからです。

相談できる環境を探す

teratail(テラテイル)のような、質問するためのサイトを活用したり、メーリングリストやSlackといった場が提供されていることがあります。ただ、文章で技術的な質問をするのは思ったよりも大変なことです。一番良いのは、気軽に質問できる友人を作ることでしょう。

人が増えるのを待つ

他人任せな方法ではありますが、結局のところ人が増えれば解決する問題でもあります。邦訳に参加したり、自分のサイト等で情報をアウトプットしたり、そのような方が増えればよいのです。Pythonは現在最も注目されている言語の一つですので、今後もPython人口はどんどん増えていくことでしょう。数年後にはもう、「日本語情報が少ない」という言葉は聞かなくなってるかもしれません。

 

 

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