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日本市場一番乗りのClovaはどんなことができるのか

 

アメリカやヨーロッパを中心にAIアシスタントが搭載されたスマートスピーカーが販売されています。AmazonのEcho(エコー)GoogleのGoogleHome、AppleのHomePodなどです。

しかし、日本ではこのようなAIアシスタントを搭載したスマートスピーカーの販売は行われていないのが現状です。

そんななか、LINEが先陣を切ってAIアシスタントのClovaを搭載したスマートスピーカーWaveを発表し、世界に先駆けて日本市場にAIアシスタントスピーカーの販売を開始しました。

日本語の環境でLINEのClovaはどのようなことができるのでしょうか。

 

 

Clovaができることは現状で限られている

 

Clovaがどのようなことができるのでしょうか。現在出回っているLINEのWaveは先行体験版という機能限定のモデルです。

現在のところ利用できるのは、「音楽再生」「天気予報」、「アラーム」といった限られた機能となっています。
将来的な正式版では、ニュースの読み上げや、スケジュール管理、赤外線リモコンの操作などに対応する予定となっています。

2017年夏のFIFAワールドカップ最終予選のときにスポットで流されたCMのような世界を作るのが最終的な目標のようですが、現在のところできる機能を考えるとAppleのSiriにも及ばないという感じです。

 

 

Clovaは何を狙っているのか

 

LINEがまだ未完成なClovaをWaveに搭載して販売を急ぐ理由は何でしょうか。
それはまさに、今後2017年内に日本でも発売が予定されているという、Amazon Echoや、Google Homeに対する対策であることは間違いありません。

ライバルが市場に現れる前に、ある程度パイを取っておけばその後の市場での拡販の展開が楽になるからです。

そういういみで、見切り発車とも言える形でLINEがWaveとClovaを未完成ながらも発表したことにはうなづけます。

 

 

ClovaがAmazonEchoやGoogleHomeと異なる点

 

LINEは、AmazonEchoやGoogleHomeがAPIなどを積極的に公開してサードパーティによるサービス開発を推進する方針とは異なった方針を取るように考えられます。

AmazonEchoでは、「スキル」と呼ばれるAIアシスタントができる機能が1万を超えたと言います。
しかし、1万の機能があったとしてもたった1つのキラーアプリやコンテンツによって立場が逆転してしまうということはよくあります。

LINEのClovaが目指しているのは、LINEが得意とするアジア圏でのメッセージングサービスなどのサービスをベースに、日本国内のAIアシスタントのサービスでのキラーサービスを確立することのようです。

デバイスを搭載する競業相手としては、ソニーモバイルコミュニケーションズ、LG、タカラトミーが、Clovaを搭載したデバイスを販売する予定となっています。

 

 

AIアシスタントに何をさせるか、それが問題

 

現在、欧米を含めてAIアシスタントを搭載したホームスピーカーが搭載している機能は、スケージュールのリマインド、ニュースや天気予報の読み上げ、照明機器やテレビの操作や音楽の再生といったもので、各社ともそれほど抜きん出た機能はありません。

今後、AIアシスタントが爆発的に普及するためには、これらの一般的に思いつくような機能を超えたなにかが必要なのではないでしょうか。
たとえば、本当に会話の相手ができるAIが実現可能になれば、老人の痴呆症対策や、孤独死の防止などに役立つのではないでしょうか。

いずれにせよ、AIアシスタントはまだまだ始まったばかりのデバイスですので今後どのような発展があるか楽しみです。

 

 

 

 

 

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