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iPhoneがもたらした情報検索社会、この時代に私たちが考えたいこと

2007年のiPhone発売を機に、私たちの生活に爆発的に普及してきたスマートデバイス。デスクトップパソコンやノートパソコン、スマートフォンの他にタブレット端末まで所持しているという人も最近では珍しくありません。今回は2007年以降iPhoneによってもたらされた情報検索社会に私たちが考えたいことというテーマでお話を進めます。

 

 

情報検索社会に隠された落とし穴とは?

 

iPhoneによって私たちが知り得ないことはほとんどなくなった

 

スマートデバイスの普及は私たちにさらに一歩進んだ情報社会をもたらしました。それは誰もが知りたい情報をどこにいても得られるという社会です。これまでは家庭でしか恩恵を享受することができなかったその広い世界に、家の外にいてもアクセスできるようになったことは、iPhoneをはじめとしたスマートデバイスの大きすぎる功績と言えるでしょう。今日、スマートデバイスを所持していながらインターネット検索をしたことがないという人はゼロだと言っても過言ではありません。

iPhoneによってもたらされた情報検索社会ではさまざまなことを調べられます。知らない言葉の意味、テレビCMでふと耳にした音楽のこと、ずっと気になっていたお店の評判。適切なワードで検索さえできれば膨大な情報の中から今欲しい情報をインターネットは返してくれます。情報検索社会によって私たちに知り得ないことはほとんどなくなりました。しかしここに見落としがちなひとつの落とし穴があります。

 

私たちはいつでもどこでもあらゆる情報を得られるようになったのか?

 

「情報検索社会においてはあらゆる情報をいつでもどこでも手に入れられる」そうあなたは考えるでしょうか?この質問に「はい」と答える人は少なくない、いや控えめに言って過半数だと思います。先述したように、知らない言葉の意味、テレビCMでふと耳にした音楽のこと、ずっと気になっていたお店の評判は、いつでもどこでも知ることができるようになりました。しかしこれらすべてには、先ほどの質問で「はい」と答えた人が思いもよらない共通点があり、それこそが見落としがちな落とし穴そのものなのです。

それは情報の糸口がすべて自分の中に存在していること。私たちが情報検索社会においてネット検索できることは、情報の糸口を掴んでいるものしかありません。いくらインターネットという利便性のかたまりを駆使しようとも、きっかけを与えられたものしか調べることができないのです。
例を挙げてみましょう。私は音楽が大好きで、日々自分をワクワクさせる新しい音楽を探しています。しかしネット検索で「私をワクワクさせる音楽」と検索しても見つかるわけがありません。そのことは誰の目にも明らかでしょう。この状況は情報検索社会と言えど、打開することができません。このようにアーティスト名や曲名、どこで流れていたかなど、自分の中にきっかけとなる情報がなければ、いくら情報検索社会と言えど正解の情報にはたどり着くことができないのです。

 

情報検索社会に私たちが考えたいこと

 

インターネットが私たちの生活に浸透し、これまでインフラのように私たちの生活の中にあったものが淘汰されつつあります。それはいわゆるメディアと呼ばれるもの。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌といったものたちです。
インターネットがあればテレビやラジオは必要ないし、ニュースもネットニュースで間に合う。自分が興味のあることは雑誌を読まなくてもネット検索で情報を得ることができる。そのようにしてこれらと距離を置いてしまっている人は少なくないのではないでしょうか?しかし実際は新しい情報のインプットをしなければ私たちの世界は広がりません。このような時代だからこそメディアから発信される受動的な情報入手が欠かせないものとなるのではないでしょうか。そして十分なインプットを得てこそ、iPhoneに代表されるスマートデバイスを、よりスマートに活用できるのかもしれません。ITの力を価値あるものにできるかどうかは自分次第。可能性を狭めてしまわないためにも、有意義なインプットを忘れないようにしていきたいものです。

 

 

 

 
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