有機ELスマホって何が良いの?メリット・デメリットをまとめてみた
スマートフォンの技術進歩は日進月歩。各メーカーともしのぎを削って、様々な新しい技術を開発しています。今回ご紹介するのは「有機ELディスプレイ」です。最新のディスプレイ技術として大いに注目を浴びている「有機ELディスプレイ」ですが、果たしてメリット・デメリットはどうなのでしょうか。
有機ELとは何か
有機ELと比較される、今までのディスプレイは、「液晶ディスプレイ」と呼ばれ、バックライトとドットという多層構造になっていました。加えて、ここにカラーフィルターをかぶせることで、色の調整などを行います。一方で、有機ELでは、ドットそのものが発光する技術で、バックライトやカラーフィルターが必要ありません。つまり、多層構造ではなく、非常に簡単な一枚の画面が出来上がるということです。結果として、有機ELは液晶ディスプレイと比べて、薄くて軽いという優位性を持っているのです。
有機ELスマホのメリット
それでは、具体的にメリットを見ていきましょう。大きく3点に注目します。
バッテリーの持ち
まず注目すべきは、バッテリーです。「液晶ディスプレイ」と比べて有機ELの消費電力は30%ほど効率化できるといわれています。スマホの消費電力において、ディスプレイの消費電力は非常に重要で、この消費電力を抑えることが出来る有機ELは、バッテリーにも優しいディスプレイといえるでしょう。また、有機ELは最小限のピクセルのみの起動といった設定も可能なので、スリープ状態のときにも常に時刻を小さく表示しておくといった設定も可能です。
軽量化
有機ELの最大の特徴である軽量化の恩恵は素晴らしく、ほとんどのスマホにおいて、液晶ディスプレイよりも20%~30%の軽量化に成功しています。加えて、この軽量化に後押しされるように、最も重要のあるバッテリーを大きくできるというメリットもあり、多くのユーザーに支持されています。
画質
有機ELは液晶ディスプレイの1000倍の応答速度を実現しているといわれています。つまり、動画の画質が今までと比べても明らかに違うということでもあります。画面のドットそのものが発光しているため、コントラストや黒色が強調され、画像や動画全体がはっきりと見えるため、今までと比べてはるかに画質が良くなったと実感できるでしょう。視野角も広いため、複数人でひとつのスマホを見ることも出来るようになっています。
有機ELスマホのデメリット
良いところばかりを見てきましたが、残念ながら有機ELにもデメリットがあります。気になる2点をピックアップしてみましょう。
寿命
液晶ディスプレイと比べて、寿命が短いといわれています。と聞くと、多くの人が手に取らなくなりそうですが、理想値として、1日10時間利用で、だいたい1500日~3000日利用できると試算されています。現在のスマホは、だいたい2~4年で交換となるため、問題ないといえるでしょう。
破損可能性
軽量化に加えて、機種全体が薄くなっているため、残念ながら破損可能性は高くなっています。特に割れる可能性は否定できません。そのため、多くのメーカーが、破損防止用のガラスフィルムの開発を進めています。しかし、破損防止とはいえ、完全には防止できません。基本的にスマホは精密機械です。できる限り注意して使うことをお勧めします。
有機ELについてみてきました。画質や軽さなど、一度慣れてしまうと、今までの液晶ディスプレイには戻れなくなってしまうかもしれません。まだまだ、量産体制も整っていないため、価格も非常に吊り上がってきていますが、ぜひ、その美しさを手に取ってみてください。
https://securitysoft.asia/oled/smartphone/merit-demerit.php
https://bitwave.showcase-tv.com/organic-el-display-sumaho/
https://www.cloudpoint.co.jp/blog/2017/02/17/post-170217/
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