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オラクルマスターはどんな資格?内容やメリットについて

アメリカにあるソフトウェア会社の1つ、「Oracle Corporation」は、「Oracle Datebase」を生み出した企業として、エンジニアだけでなく、パソコンやIT会社に興味がある人ならだれでも知っている企業です。この「Oracle Datebase」を使いこなせるだけのスキルと知識を持った人に、「オラクルマスター」と呼ばれる資格が作られており、多くの人が受験しています。果たして、このオラクルマスターとは、どのような資格なのでしょうか。

この記事では以下の3つのことがわかります。
① オラクルマスターはどんな資格なのか
② オラクルマスターをとると何が出来るのか
③ オラクルマスターブロンズをとるための準備

 

オラクルマスターとは

 

オラクルマスターとは、「Oracle Corporation」によって、全世界で利用されている「Oracle Datebase」の運用や管理、トラブルシューティングなどの知識やスキル、経験などを含めて、より安全で安心できる運用が可能な人を多く生み出すために作られた資格です。オラクルマスターは、世界共通の資格基準となっているため、資格として取ってしまえば、日本だけでなく、海外の全ての国や地域で、オラクルマスターとして評価されることになります。オラクルマスターは、一度取ったらそれで終わりといった資格ではありません。特に日々進歩を続けているIT関連技術でもあり、またベースとなっているプログラムの「Oracle Datebase」もどんどんアップデートしています。そのため、オラクルマスターは取得から一定期間が過ぎると終了となってしまい、この終了日から、1年間の間に資格の再認定(Recertification)を受けることで、資格の更新が可能という仕組みです。評価する側からすれば、一定期間ごとに再認定となるため、オラクルマスターの有効期間であれば、十分に最先端知識を持ったエンジニアである証明となるため、安心して評価が出来ます。これは、エンジニアにとっても、当然大きなメリットとなるでしょう。このように、オラクルマスターは、「Oracle Datebase」を使いこなす上で欠かせない資格といえるでしょう。

 

オラクルマスターをとると何が出来るのか

 

それでは、オラクルマスターをとるとどのようなことが出来るのでしょうか。オラクルマスターの資格には4つのグレードがありますが、それぞれ内容が異なっています。試験内容や目的なども踏まえて、簡単に見ていきましょう。

 

オラクルマスターブロンズ

 

オラクルマスターの最もグレードの低い資格がオラクルマスターブロンズ(ORACLE MASTER Bronze Oracle Database 12c – Available only in Japan)です。難易度としては、データーベース管理者として必要な基本的知識が主に問われています。問題については4つに分かれており、「12c SQL基礎」「11g SQL基礎Ⅰ」「Bronze SQL 基礎Ⅰ」「Bronze DBA12c」であり、「Bronze SQL 基礎Ⅰ」は90分の試験時間が、その他の3つは120分の試験時間が割り振られています。その中で、「12c SQL基礎」は問題数が75問で正解率65%、「11g SQL基礎Ⅰ」は問題数が55問で正解率が60%、「Bronze SQL 基礎Ⅰ」は40問が問題数で、正解率が70%、「Bronze DBA12c」は問題数が73問で正解率が70%です。かなりばらつきがあるため注意が必要でしょう。受験料は「Bronze DBA12c」が26,600円+税となっており、他の3つが、各13,600円+税です。ただし、試験自体について「Bronze DBA12c」は必須ですが、ほかの3つについては、どれか一つを受ければいい形となっており、事実上は2つの試験で資格を取得できます。

 

オラクルマスターシルバー

 

オラクルマスターブロンズが入門であれば、オラクルマスターシルバーは、オラクルマスターとしては一人前といった資格といえるかもしれません。オラクルのネットワーク環境の設定やパフォーマンス管理、あるいはユーザーセキュリティの管理など、実装されているサービスにおいて、大きな影響を与えるような部分について貢献できる資格といえるでしょう。オラクルマスターシルバーを受けるためには、オラクルマスターブロンズの資格が必要となっています。オラクルマスターシルバーで必要な試験は、「Oracle Database 12c: Installation and Administration」のひとつであり、試験時間は、150分です。問題数は95問、正解率は67%と定められています。受験料は26,600円+税です。

 

オラクルマスターゴールド

 

オラクルマスターゴールドが取れたら、Oracle Datebaseの管理としてはプロフェッショナルを名乗ってもいいかもしれません。単に日々の業務やデータの管理だけでなく、バックアップやリカバリー、チューニングなど、扱える業務内容もぐっと深まります。更に、知識については、より高度なものを求められるため、簡単に取得できるものは無いことは間違いありません。取得にはオラクルマスターシルバーが必要であり、加えて、定められている研修を1つ必ず受けることが必須となります。オラクルマスターゴールドの試験内容は「Oracle Database 12c: Advanced Administration」と呼ばれ、試験時間は120分です。問題数は80問、求められる正解率は60%となっています。受験料は26,600円+税です。

 

オラクルマスタープラチナム

 

オラクルマスタープラチナムは、まさにオラクルマスターの先生といってもいいほどの難易度があります。構築から運用までの細かい専門的な知識だけでなく、トラブルシューティングの対応、更に試験自体が実技試験となっているため、自分で触って動かしたという実践的な知識が必要不可欠です。Oracle Datebaseを使ってサービスを構築している企業にとっては、まさに必須の人材といえるでしょう。オラクルマスタープラチナムでは、オラクルマスターゴールドが必須の資格となっており、加えて、2つ以上の定められた研修を受けることが必要です。オラクルマスタープラチナムの試験は、「ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 12c 実技試験」と呼ばれ、なんと実技試験2日間という長期間に及ぶ試験となっています。問題数は公表されておらず、求められる合格ラインは60%です。受験料は、257,040円(税込)となっています。

 

オラクルマスターの資格はどんな人に向いているのか

 

オラクルマスターの資格はどのような人が手に入れるべき資格といえるでしょうか。まず、ポイントとしては、エンジニアになったばかりの人が、オラクルマスターブロンズを狙いに行くというのは非常に効率が良いという点が挙げられます。オラクルマスターブロンズは、データーベース運用や管理においての基礎的な知識を問われる問題であり、仮に業務でOracle Datebaseを利用していなくても、その考え方や実装体系などは勉強になることが多いでしょう。そのままオラクルマスターシルバーなどの上位資格を取ってもいいし、データーベースの勉強と割り切ってブロンズを取得するという計画も考えられます。一方で、実務経験が豊富な人にとっては、あまり必要ない資格かもしれません。実務経験が豊富な人というのは、職務経歴書などで、自分のスキルの裏付けが出来るため、わざわざ資格で自分のスキルを証明する必要がないのです。

 

オラクルマスターブロンズをとってみよう

 

それでは、実際にオラクルマスターブロンズをとろうとしたらどんな準備が必要なのでしょうか。ここでは、試験内容と試験対策について少しふれていきます。

 

オラクルマスターブロンズの試験内容

 

オラクルマスターブロンズに合格するまでの平均的な勉強時間は40時間程度といわれており、これは日商簿記3級や介護福祉士、ファイナンシャルプランニング3級にかかる時間とほぼ同じぐらいといわれています。そのため、勉強しなければ合格は難しいが、そこまで難易度の高い資格試験ではないことがわかるでしょう。必ず聞かれる試験内容としては、「DBA」と「SQL基礎」の2点が重要です。「DBA」とはデーターベース管理者を意味しており、「SQL基礎」とは、データーベースに命令文を加えるための言語と考えてください。この2つをしっかりと勉強することで、合格ラインは十分にクリアできるといわれています。

 

オラクルマスターブロンズに受かるならこれで勉強しよう!

 

オラクルマスターブロンズの勉強方法としてよく挙げられるのは、Web問題集の利用です。実際の問題を解いていくことによって、問題慣れしていくという部分も大いにあります。また、オラクル認定資格試験対策書などもいくつか出ているため、参考にしてみてください。また、オラクルマスターブロンズは、入門編であり、Oracle Datebaseそのものの解説書などを一度読んでおくことをお勧めします。全体的な流れなどが頭に入ると、それだけで勉強効率が高まるためです。

 

まとめ

 

オラクルマスターの資格制度についてみてきました。ぜひデーターベース管理者として、あるいはOracle Datebaseのプロフェッショナルとして活躍していきたいと考えている人は、参考にしてみてください。

 

▽参考記事はこちら

社会人って、どうやって勉強するんですか?

 

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