テクノロジーが脳を作り変える
こんにちは、インターン生のキムラです。ここ数日プログラミングの進捗を感じて嬉しい気持ちと、サマーインターンの選考で祈られて(※)悲しい気持ちでいっぱいです。伝える技術が足りないなと心底痛感しています。
※「祈られる」=不選考の通知が来る
さて、興味深い記事を見つけました。
http://wired.jp/2015/04/08/technology-changes-our-brain/
「イタリア・ピサ高等師範学校の名誉教授、ランベルト・マッフェイの研究によると、テクノロジーへの依存は脳のニューロン構造をつくり変えるという。『のろまな』組織が超高速なデジタルメディアに適応することを強いられた結果、ゆっくりとした思考(深い考察や学習、教育に適している思考だ)は衰えてきているという。」
環境に適応して生物の体は変化しますが、それは脳も例外ではありません。脳(ニューロン)も、環境に適応してその形質を変えていきます。
この発表は、デジタル化する世界への対応として、人間の体が変化し始めていることを指摘した点で新規性を持ちますが、一方で非常に当たり前で古くからあった話でもあります。
例えば人間は文字を持った時点ですでに記憶力を退化させています。文字を持ったことは人間の最大の発明であるとともに、人間の最大の退化要因であったのです。
デジタル化によって情報はさらに外部化することが可能になりつつあります。記憶力の低下は否応なく進むでしょう。これは退化です。
しかし、ある能力に割かれていた負荷はただ解放されるのではなく、他の能力に使われます。すると新たな思考のあり方が生まれるでしょう。これは進化です。
発明(進化)が退化をもたらし、退化がまた進化をもたらす・・・。進化と退化は繰り返しますが、反復せず、ひとつの方向にしか進まないので、大きな視点で見ると「変化」です。
デジタル化はこれまでの発明による人間の変化と同様でありますが、そのスピードは桁違いです。
現在の人間は1000年前とそこまで変わっていませんが、これから1000年後一体人間はどのような姿をしているのでしょうか。