なぜ普及が進まないのか?iBeaconを再検証してみる
iBeaconは2013年にAppleが発表したビーコンに関する規格で、2014年からは爆発的に普及するのではないかと言われていました。
しかし、4年後の2018年現在蓋を開けて見ると、今だにiBeaconが普及しているとは言いがたいのが現状です。
iBeaconとはそもそも何だったのか、普及しなかった原因とは何かを再検証してみましょう。
iBeaconとはそもそも何なのか?
iBeaconは、Appleが提唱するBLE(Bluetooth Low Energy)を使用したビーコン発信機を利用した新しいマーケティングのアイテムになると言われたものです。
ショップなどがiBeaconに対応したビーコンをお店に設置することによって、お店の前を通りがかった人にクーポンのプッシュを送信したり、店内で商品についてのアピールを行ったりすることができるほかに、顧客の来店回数、滞在場所、クーポン配信数あたりの買い上げ率などのデータを蓄積できたり、購入率が高いお客様の来店時に店員にアラートを送ったりすることができるようになると言われています。
このようにiBeaconの機能だけ見ると非常に有用であり、ショップなどを経営する人にとって非常に魅力的なサービスだと考えられていました。
それなのになぜ、2018年現在それほど利用されていない状況にあるのでしょうか。
▽BLEについてにもっと詳しく
iBeaconがそれほど利用されていない理由
iBeaconがそれほど利用されていない理由にはいくつかの問題点が考えられます。
iBeaconが普及しない理由について考えてみましょう。
Bluetoothをオンにしていない人がいる
Bluetoothを常時OFFにすることによってバッテリーの消費量を減らすことができることから、普段Bluetoothを使用しない人はBluetoothをOFFにしている人が多いようです。
Bluetoothの規格の一つであるBLEを使用するiBeaconはスマートフォンのBluetoothがONになっていなければiBeaconが機能しなくなり、それが大きな問題となります。
ただし、iPhone7以降でヘッドフォン端子が廃止され、ワイヤレスヘッドフォンが使われることが多くなっているため、この問題は解消の方向にあるかもしれません。
アプリのインストールが必須であること
Bluetoothの問題と同じぐらい大きな問題として、iBeaconを導入している店舗のアプリをインストールしている必要があるということです。
アプリをインストールしているということはすでにそのショップのファンや顧客であることが考えられます。
お店としては、ショップのファンでなくても近くを通りがかったユーザーに対してプッシュを送信してショップに立ち寄ってもらいたいと考えるでしょうが、iBeaconではそのような対応はできません。
iBeaconで何ができるのか何がしたいのかが明確でないのが問題
そして、一番大きな問題がiBeaconを使ってユーザーにするアプローチの戦略がまだ固まっていないことだと考えます。
iBeaconを使ってどのようにプロモーションをすれば、どのような結果が出るのかということが明確に見えていないために、企業もそこにお金をかけずにもっと答えの出やすところに投資をしているようです。
iBeaconが失敗かまだ答えは出ていない
結局のところ、iBeaconをどのように活用するのが一番良い方法なのか模索している状態が続いています。それに対する答えが出るか出ないかによってiBeaconは終わってしまうか、今後ブレイクするかが決定すると言えるでしょう。
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